【札幌市中央区】苗穂駅南側に起こった変化は、まさかの?
苗穂駅構内南側に、ちょっとした変化があった。
この写真は今年の4月です。この細長く伸びている空きスペースは、以前のコラムで説明したとおり、かつて苗穂駅から現在の北ガスアリーナ付近にあったガス施設などに引込線が伸びていた跡です。(かつての定鉄の線路もそこにつながっていたはずですが、詳細は調査中。)
それがやがて札幌駅が1980年代に高架になる際、線路が北側にずれた時にできた間隙に連続してつながっているとご案内した、そのスペースです。
それが今回、ツアー業務が終わって東京から戻って来ると、仕切り壁ができていて、その外側(南側)にもさらにガードレール状の柵が置かれています。
遠くから見ると柵がキラキラと光り、これは「新しい線路か?」と(期待を込めた勘違いで)思ったので、近寄ってしげしげと見てみると、壁と柵が延々とつながっているのを発見したのでした。
やはり、この区間も新幹線関連に転用されるのでしょうか?その準備でしょうか?何かが始まりました。
南口駅前広場にも、変化が起きていた。
そうして久しぶりに自宅に向かうべく、南口広場に出てみると、なんだか見慣れない工事が始っている!
ここは駅前ロータリーと北3条通りの隙間で、ちょっとした空き地になっていたスペースですね。そうか、もしかしてこの工事をそもそも予定していたので、空き地にしていたのか?
でも、なんの工事?
正体は、新幹線車両基地高架橋!
ということで、工事看板にも書かれているように、2028(令和10)年までの間、どうやら、計画説明書を見ていると、札幌駅と苗穂駅の間に新幹線の車両基地ができるようです。この南側のスペースを利用してですね。その車両基地高架橋のための工事であるようです。
残念ながら壁に覆われるので、苗穂駅の自由通路から新幹線を撮影することはできなさそうですが。
しかし、なぜこの苗穂駅前に工事が必要なのか?ここから業務用の連絡橋が新幹線車両基地高架橋の先端まで伸びるのか?それともなんらかのテストなのか?
またわかりましたらレポートします。
いずれにしても、昔には定鉄線、北ガス引込線、高架前の函館本線&千歳線があって、それを撤去したためにできた南側のスペースに新幹線の関連施設が来るというのはまさに歴史は繰り返す!と言いますか、鉄道文化永遠なり!というような一種の興奮を覚えます。
そうして、新幹線の車両基地はJR北海道苗穂工場とくっつくのか?関連が出るのか?そのあたりも興味があるところです。
■苗穂駅■
苗穂駅の駅情報は、こちら。
■北海道新幹線 札幌車両基地■
事業概要説明は、こちら。
乗り鉄でも撮り鉄でもなく、社会インフラや産業遺産(過去の社会インフラや工場)の視点から鉄道が大好きなゆべーるの、苗穂駅に関するコラムはこちら。
★空中回廊
★線路南側の空き地
★開かずの踏切が永遠に開かなくなった
★絶景夕日
どうしても札幌駅と苗穂駅に記事が集中してしまいますが、今年の夏は、あちこちの駅に出かけてみたいと思います。
https://www.city.sapporo.jp/shimin/shinkansen/documents/202302_syaryoukiti_jijou_setsumei.pdf