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謝罪したナイナイ岡村隆史さんに「結婚したら」と提言した相方、矢部浩之さん。その切実な本意とは?

村上れ以子成婚率東日本トップの仲人士(結婚相談所運営) 元新聞記者
ニッポン放送「岡村隆史のオールナイトニッポン」HPより(筆者加工)

※2020年5月2日に加筆しました。

結婚によって変わるべき、変わってほしいー。それが相方の願いでした。

お笑いコンビ・ナインティナインの岡村隆史さん(49)が、5月1日ニッポン放送「岡村隆史のオールナイトニッポン」の番組で、謝罪されました。

番組には相方の矢部浩之さん(48)が突然登場。岡村さんに対し、これまでの言動でおかしな面や矢部さんの思うところをぶちまける形の公開説教となりました。

そして、矢部さんは岡村さんに「結婚」をすすめたのです。

矢部は番組内で、岡村の人間性についても細かく指摘。そして「結婚したら」と結婚を勧めた。岡村は「これをきっかけにと言ったら、傷ついている方に申し訳ないけど、チャンスをもらえたら」。

出典:「結婚したら」矢部浩之が岡村隆史の人間性に触れる(日刊スポーツ)

まずは、矢部さんの言葉をお伝えしたいと思います。金言の連続でした。

矢部さんの金言

男はアホやからオレも甘えてきたし今でも甘えてることあるけど、やっと結婚して、ましてや子供にも恵まれて、よりどんどん(女性への)リスペクトが増していったのよね

だから、(岡村さんは結婚して)景色を変えたほうがいいと。

別に結婚してるからえらいとかじゃなくて、人間うまくできてるんやろな。まったく(人間性が)変わるから。

恋愛もんの番組で、(夫婦が)うまくいく秘訣みたいなの聞かれて「ありがとうと、ごめんなさいです」と言ったら、あんたが「白旗あげたんか」っていうてん。

あ、もう敵としてみとるんやと、女性を。

コンプレックスあるしな、その理由の相手も知ってるけど、なかなかのボケやけど。

違うと。

結婚して子供おったらチームやと。

チームやから、お母さん監督でいっぱい怒るし、いっぱいほめるし、こっちはもういっこ、冷静にその様を、見てるやんか。

ありがとうとごめんなさいがどれだけ大事か身に染みてるから。

彼女できたり、結婚したりして、いいと思うのは、そりゃケンカにもなっていいと思うねんけど。言われるから。間違ったところ。

指摘してもらえるってのはやっぱり。ひとりだったら本当、言われなくなるから。

結婚したら? どう?

もうなんか、これをきっかけにといったら傷ついた方々に申し訳ないですけど、チャンスをもらったと思って。

何もこわくないし、恋愛でそこらじゅう別れてるし、本当にあかんかったらわかれればいいし、飛び込んでみたらいい。

49のおっさんに48のおっさんが言うことじゃないんやけどな。

矢部さんの言いたいこと

岡村さんに「結婚したら?」と提案した矢部さんの気持ちですが、そこにあるのは「結婚によって自分は変われた、相方にもそうなってほしい」という切なる願いだと思います。

結婚で生じる責任、他人への感謝と思いやり、今の岡村さんに足りないものを得ることができる、それが結婚だと。

正直、今の矢部さんだったら、岡村さんを袂を分かつことになっても、やっていけます。

それでも、あえて苦言を呈し、改善策も口にした。そこに、岡村さんへのリスペクトと、深い愛情を感じます。

日本では結婚しない人が増え、「結婚の意味がわからない」と話す人もいます。

そんな人に、この矢部さんの言葉は、ひとつの答えとなるでしょう。

結婚とは「経験」である。

そして、経験が人を変え、成長させる。

結果を考えすぎずに、変化や傷つくことを恐れずに、結婚して、成長すればいい。

ということを、矢部さんはおっしゃっていると受け止めています。

結婚したい人にも、したくない人にも、結婚に期待している人にも、結婚の意味がわからない人にも、響く言葉の数々だったのではないでしょうか。

結婚が人に与える影響を的確に伝えてくださったと思います。

そして、一言も「幸せ」という言葉をおっしゃらなかった矢部さんが、本当に幸せと思っていらっしゃることも、感じ取ることができました。まさに金言でした。

成婚率東日本トップの仲人士(結婚相談所運営) 元新聞記者

キャリア5年で成婚数、成婚率とも東日本1位仲人士に。17年間のスポーツ担当記者時代に取材した国内外トップスポーツ選手・コーチの必勝ノウハウを婚活にいかし、難しいといわれる30代・40代・50代の中高年と親の婚活で、通常の8倍の割合で会員を成婚に導く。慶應義塾大法学部政治学科卒業。既婚、二児の母で、趣味は子どものスポーツ応援。

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