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お母さんはなぜ子供の名前を呼び間違えるの?:記憶の心理学

碓井真史社会心理学者/博士(心理学)/新潟青陵大学大学院 教授/SC
(写真はイメージ)(写真:アフロ)

■名前を呼び間違えるお母さん。

お母さんが、次女の名前を呼ぼうとして長女の名前を呼んでしまう。うっかりすると、三女の名前を呼ぼうとして、長女の名を呼び次女の名を呼び、やっと三回目で三女の名前が出てくる。そんなことありませんか。娘の名前を呼ぼうとして、自分の妹の名前を呼んでしまうなんてことも、ありませんか。

授業の中で学生に質問してみると、多くの学生が「ある、ある」と答えてくれます。ある男性学などは、こう言っていました。

「うちの母ちゃんなんか、僕の名前を呼ぼうとして犬の名前を呼んだ!」

さて、認知症になったわけでもないのに、なぜこんなことが起きるのでしょうか(もちろん、間違えるのはお母さんだけではありませんが)。心理学の研究から、記憶の不思議とメカニズムについてお話します。

■記憶の3ステップ

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社会心理学者/博士(心理学)/新潟青陵大学大学院 教授/SC

1959年東京墨田区下町生まれ。幼稚園中退。日本大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(心理学)。精神科救急受付等を経て、新潟青陵大学大学院臨床心理学研究科教授。新潟市スクールカウンセラー。好物はもんじゃ。専門は社会心理学。テレビ出演:「視点論点」「あさイチ」「めざまし8」「サンデーモーニング」「ミヤネ屋」「NEWS ZERO」「ホンマでっか!?TV」「チコちゃんに叱られる!」など。著書:『あなたが死んだら私は悲しい:心理学者からのいのちのメッセージ』『誰でもいいから殺したかった:追い詰められた青少年の心理』『ふつうの家庭から生まれる犯罪者』等。監修:『よくわかる人間関係の心理学』等。

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