「もっと早く知りたかった」ホットミルクの膜って「食べていいの?」「一体なに?」JAの回答が参考に
ホットミルクを作ろうと牛乳を温めると、ひょう面に「薄い膜」ができた、というご経験のある方は多いかもしれません。
「そういえば、この膜って何?」
「食べていいの?取り除いた方がいいの?」
という方に向けて、今回、JAきたみらいや日本乳業協会のウェブサイトが非常に参考になるため、一部引用させていただきながらご紹介します。
「膜」の正体とは
まず気になるのは「この膜はいったい何?」というところ。この疑問に対しては、JAきたみらいのウェブサイトが参考になります。
この膜の正体は、牛乳に含まれる “たんぱく質” です。たんぱく質は熱を加えると固まる性質があり、周りの脂肪分も包み込んで膜を作ります。
これをラムスデン現象といい、牛乳を温める温度が高く、時間が長いほど、膜は厚くなります。
牛乳の膜の正体は「たんぱく質」と「脂肪分」が固まったものである、ということが分かりました。
ちなみに、豆乳から作られる「ゆば」も、これと同じ原理だといわれています。
では、もう1つの「食べてもいいの?」という疑問については、こちらもJAきたみらいのウェブサイトが参考になります。
この膜には脂肪やたんぱく質、乳糖などの栄養素が含まれているので、健康のためには捨てずに食べるのがおすすめ。
このほか、人間が体内では生成できない「ミネラル」も含まれているとのことなので、膜は捨てずに食べたいところ。
「だけど、口当たりが気になる。膜ができない温め方ってないの?」という思いもあるかと想像します。
そこでヒントになるのが一般社団法人 日本乳業協会のウェブサイト。このような記載があります。
牛乳を40度以上に温めると、表面に薄い膜ができます。
つまり、牛乳を40度を超えない範囲で温めれば、膜のことを気にせずにホットミルクが楽しめるということ。
というわけで…
実際に我が家の電子レンジ2台(全く別のメーカー・機種)を使って、膜ができない温め方を試してみました。
といっても、細かい温度調整や時間設定は不要で…
どちらの電子レンジでも共通するポイントは「自動(おまかせ)温め」は使用しないことです。
自動で温めてしまうと、40度を超え、膜ができてしまいました。
一方…
温めモードのひとつとして「牛乳」(またはそれに類する名称)というものが、2台ともに用意されています。
このモードに設定したうえで、時間や温度は電子レンジにお任せしたところ…
いずれの機種でも、膜が張ることなく、熱すぎない丁度良く飲みやすい温度でホットミルクを作ることができました。
鍋で作る場合は、40度を超えないよう温度を確かめながら加熱しやすいですが、電子レンジではそうはいかない。
そんな時こそ、各電子レンジの「牛乳」モード(またはそれに類するモード)で温めていただくのが、ベターかもしれません。
というわけで今回、牛乳の膜についてご紹介しました。
今回の情報が、少しでも参考になれば幸いです。
なお、他にも気になるテーマとして次のものもあります。
ぜひこの機会にチェックしてみてくださいね。
今回の内容が「参考になった!」という方は、「料理家ふらお」のプロフィール画面等から「フォロー」いただけると嬉しいです。
*電子レンジでの加熱については、それぞれの取扱説明書などをご確認のうえ、記載の方法に従ってご利用ください。