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昭和の名残を体感できる古き良き博多の豚骨ラーメン店〈二大名物は“てんこ盛り”のチャンポンと皿うどん〉

RAMEN ANTENNAラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺
大ちゃんラーメン名物の一つ「皿うどん」

福岡県福岡市南区の「野間」。歴史ある地域に根ざした博多の豚骨ラーメン店。それは地元民に愛され、慣れ親しんだ古き良きソウルフードであり、おそらくこの地域以外にお住まいの方には馴染みのない方も多い“知る人ぞ知る”お店なのかもしれない。だけど地元の人々にとっては絶大な人気を誇る老舗のお店で、お昼時になると店内の待ち席はもちろん、店外にも行例ができるほど地域に愛され続けている。それが〈大ちゃんラーメン〉だ。

店舗表側の外観
店舗表側の外観

自身もハマっているベーシックな「ラーメン」がもちろん美味しく人気もあるけれど〈大ちゃんラーメン〉には、ラーメン以外の「二大名物」のメニューがある。それが「チャンポン」「皿うどん」だ。ともに大人気で、今回はその2つを紹介したいと思う。(ご飯物も入れるとボリューム満点の「焼めし」も名物の一つで単品で注文される方も多く存在します)

二大名物の両翼「チャンポン」と「皿うどん」

この日、訪れたのは、お昼になる少し前の11時50分。朝を抜いたので超腹ペコ状態。今回は二度目の訪問になる連れと一緒で、メニューの選択権は自身に委ねられた。思案した中、選択したのは、ベーシックな「ラーメン」と〈大ちゃんラーメン〉の名物の一つ「皿うどん」を注文。

まずは自身の「皿うどん」を鍋振り担当のお母さんが中華鍋をカンカンカン♪と小気味よい音を響かせながら炒めはじめる。先着は「ラーメン」で、あっという間に配膳される。日頃から日常食としてよく食べているため、この一杯は連れに任せることにして、今回は「皿うどん」に専念。

待つことしばし。目の前に配膳された一杯は、流石のボリューム感で、ちょっと気が遠くなりそうな量だけど、バグった「チャンポン」の量に比べれば朝飯前。

地元民にはちょうど良い味わいで、間違いない好みの美味しさを醸し出している一杯。それを黙々と平らげあっという間に完食。野菜補給も兼ねてたっぷりと食べられたので大満足。とても美味しくいただきました。

写真では分かりづらいけど結構なボリューム感の「皿うどん」
写真では分かりづらいけど結構なボリューム感の「皿うどん」

大人気のチョモランマ級の「チャンポン」

おそらく人気No.1は、チョモランマ級にてんこ盛りされた「チャンポン」。“チョモランマ級”と表現すると大袈裟に聞こえるかもしれないが、目の当たりにするとその表現がしっくりくるボリューム感。「皿うどん」を食べていたこの日、後客で野球帰りなのかユニフォーム姿の3人組の紳士が「チャンポン」3枚を同時に注文。

(量的に、鍋振り担当のお母さん一人では3枚分は厳しいよね?2回に分けて作るのかな?)そんな想像をしながら横目で眺めていると、もう一人お店の方が加わり、二人が同時に鍋振りを開始。大きな2つの中華鍋を豪快に振る、お二人の姿が豪快で恰好いい。カンカンカンという鍋とオタマの触れ合う大きな音とともに、油と野菜や肉のジュワッと焼かれる音が店内に響き渡る様がいつも迫力満点。そして「チャンポン」が3人組の紳士に配膳された瞬間、どこからともなく店内に『どよめき』が起こった。

写真では分かりづらいけど結構なボリューム感の「チャンポン」
写真では分かりづらいけど結構なボリューム感の「チャンポン」

仕上がったてんこ盛りの「チャンポン」を、はじめて見た時は、気絶しそうになるくらい絶望的に量が多く(普通盛りであり大盛りではない)ギリギリ完食したことを今でもハッキリと覚えている。その見た目だけでなく、香りも脳内に充満する美味しさの最上級。お腹をペコペコに空かせて、ぜひ一度は食べてみてほしい逸品です。

お店の前に専用駐車場がギリギリ2台分はあるものの、いつも一杯の上、結構停めづらいので、お店の裏手へグルッと回ると、大きな有料駐車場があるので訪問の際は、できるだけそちらへ駐車するのがストレスなく、おすすめです。

店舗裏側の外観(有料駐車場に車を停めてコチラ側から入店)
店舗裏側の外観(有料駐車場に車を停めてコチラ側から入店)

最寄りの駅は、西鉄天神大牟田線の「高宮駅」か「大橋駅」。そこから歩いて10分ほどとちょっと遠く感じると思うので、できれば車やタクシーで訪れると便利。また通し営業なので時間を気にせず訪問できるのもありがたいお店。お近くに寄られた際は〈大ちゃんラーメン〉の味をご堪能ください。

大ちゃんラーメン

住所  :福岡県福岡市南区野間2丁目6-95
[地図
営業時間:11時00分~21時00分
定休日 :月曜日
駐車場 :専用駐車場あり(店頭に2台分)・近隣有料駐車場あり

ラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺

福岡の片隅で日常食としてのラーメンを啜り続け、日々頭の中でグルグルとラーメンが廻っています。一日一麺、週間9麺、毎年450麺ほどを食べています。福岡の地元民が日々食べているラーメンをできるだけ多くの方に知っていただきたいという想いから肩肘張らない感度緩めな『ラーメンアンテナ』をお届けしています。少しでも福岡での麺活の参考になれば幸いです。〈 Horii Koji 〉

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