【子どもの運動会】1位がとれないわが子に何て声かける?保育士ママが、毎年最下位の娘にかけてる言葉
運動会の時期が近づいてくると、園や学校でかけっこの練習をするようになります。いつも最下位だったり、1位がとれなかったりすると「やりたくない」「行きたくない」なんて言葉を家でも聞くことが増えてくるかもしれません。
かけっこが苦手な子どもに対して、どんな声をかけたらいいのでしょうか?
わが娘は、走るのが苦手です。小学校の運動会では毎年最下位をとっています。そんな娘が走ることを嫌いにならず、自己肯定感を下げずにいられているのは、私がかけている言葉が大きいと思っています。
▷まず1位がいいと思わせないことが大前提
かけっこの話を子どもから聞くときに、「何番だった?」と聞いていませんか?周りのそういった声かけや様子から、子どもたちは「1位が素晴らしい」「1位がほめられる」と思うようになります。そのため1位以外の順位になると落ち込んだり、ダメだと思うようになるのです。
まずかけっこで大事なことは、
《最後まで走りきること》
子どもたち一人ひとり身体の大きさも、重さも違います。速さに差が出るのは当たり前ですよね。ですからかけっこの話を聞く時には「最後まで走れた?」と聞いてみてください。
最後まで走れればそれでOK!という気持ちにさせてあげましょう!
▷以前の自分と比べる声かけ
子どもは、「〇〇くんより早く走れた!」と周りと比べたり、「今日はビリだった」と順位を気にしたりします。
しかし重要なのは、
以前の自分とどう変わったか
1位じゃなくても、初めて練習したときよりもタイムが早くなっていたり、走るフォームがキレイになっていたり、その子なりの成長があるはずなんです!
そこに気が付けるように、親である私たちが声をかけてあげることで、子どもの意識は周りではなく自分に向くようになります。
▷順位が低いときの声かけ
一生懸命走っても、順位が上がらず落ち込む子も多いでしょう。そんなときにあなたならどんな声をかけますか?
「悔しいね」
「〇位でもすごいよ!」
と、なんとか落ち込まないように声をかけたり、励ましの言葉をかける方が多いのではないでしょうか?
毎年かけっこでビリになる娘に、私は毎回こう言葉をかけます。
『走ってみてどうだった?』
親が子どもの気持ちを決めるのではなく、本人の正直な気持ちを聞き出すんです。
1年生のときは「頑張って走ったよ!」と本人が笑顔で教えてくれました。そのときには『頑張って走れてよかったね』と言葉を掛けました。
2年生のときには「4位だった!」と嬉しそうに報告してくれました。でも実際には欠席が2名いたのでビリでしたが、『4位嬉しいね』と伝えました。
3年生のとき、初めて泣き出して「悔しい」と娘は言いました。そのときには『どうしたい?』と聞きました。すると娘は『来年は勝ちたいから練習する』と言いました。
ここまで”順位は関係ない”ということを散々伝えてきましたが、子ども自身から「勝ちたい」「1位を取りたい」という言葉がでたときには、順位を意識した声かけをしたり練習をするのがいいでしょう。
はじめから順位を意識させる必要はなく、子どもはだんだんと自分から競争心をもてるようになってきます。
4年生になったわが子の今年のかけっこは一体どうなるのか、今から楽しみです。何位だったとしても、『走ってみてどうだった?』と、今年も声をかけようと思います。
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