ナマの事実の加工、相次ぐ判断覆し、辞退続出…15年経た裁判員制度の問題点は
2009年5月21日の施行から15年を経た裁判員制度。裁判員に選ばれる確率は約0.01%だが、補充裁判員を含め、すでに12万人超が経験したという。膨大な供述調書ではなく、核心をつく法廷での証言を重視するなど、刑事裁判の形を変えたことは確かだ。
しかし、「素人の裁判員に分かりやすく」という姿勢を重視するあまり、争点や証拠を絞り込む公判前整理手続に時間が割かれ、社会の関心が冷めたころに公判が始まり、それでも審理に時間がかかるなど、さまざまな問題点が指摘されているのも事実である。
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