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球宴ファン投票の第2回中間発表は2ポジションのトップが前回と違う選手に

宇根夏樹ベースボール・ライター
ライアン・マウントキャッスル(ボルティモア・オリオールズ)Jun20, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 6月24日、オールスター・ゲームの先発野手を決める、ファン投票の途中経過が発表された。1週間前に続く、第2回中間発表だ。

 各ポジションのうち、ア・リーグの一塁手とナ・リーグの二塁手は、前回とは違う選手がトップに立っている。どちらも、1位と2位が入れ替わった。

 ア・リーグの一塁手は、ライアン・マウントキャッスル(ボルティモア・オリオールズ)が2位→1位、ブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)は1位→2位。ナ・リーグの二塁手は、ケテル・マーテイ(アリゾナ・ダイヤモンドバックス)がルイス・アライズ(サンディエゴ・パドレス)を追い抜いた。

 この2ポジション以外は、1位だけでなく、2位も前回と同じだ。

 外野手のトップ6は、少し動いている。ア・リーグは、コルトン・カウザー(オリオールズ)が7位→6位、アレックス・バーデューゴ(ニューヨーク・ヤンキース)は6位→7位となった。

 ただ、ア・リーグの外野手1位にいるアーロン・ジャッジ(ヤンキース)の得票は、他のポジションの選手を含め、ア・リーグで最も多いので、このままいくと、カウザーもバーデューゴもフェイズ2には進めない。通常であれば、外野手の1位~6位――他のポジションは1位と2位――がフェイズ2進出だが、フェイズ1の投票が終わった時点でもジャッジがリーグ最多得票の場合、まず、ジャッジの選出が決まり、2位~5位の4人がフェイズ2に進む。そこで得票の多い2人が、ジャッジとともに外野トリオを形成する。

 ナ・リーグの外野手は、トップ6の顔ぶれこそ同じながら、3位と4位が入れ替わっている。テオスカー・ヘルナンデス(ロサンゼルス・ドジャース)が4位→3位、フェルナンド・タティースJr.(パドレス)は3位→4位だ。

 なお、ナ・リーグでは、一塁手のブライス・ハーパー(フィラデルフィア・フィリーズ)が最も多くの票を得ている。ハーパーがフェイズ1で選出の場合、ナ・リーグの一塁手は、フェイズ2の投票が行われない。

 現時点で、得票200万以上は3人。237万5199票のジャッジ、213万6383票のホアン・ソト(ヤンキース)、203万7523票のハーパーがそうだ。ソトは、ジャッジに次ぎ、ア・リーグの外野手2位に位置している。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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