大繁殖して迷惑な雑草クズの若いツルを簡単調理で美味しい山菜料理に変身させてみた 採取と調理を紹介
葛という植物を知ろう
クズ(葛)はマメ科のツル性(蔓性)の多年草です。
適応力が高く強健な植物で山間部から市街地まで日本各地に分布しており大都市の市内でも見つけることが出来ます。
根から取れるデンプンで葛粉を作り、強靭なツルやその繊維はカゴや布などの素材にし、初秋に咲く紫色の花は秋の七草のひとつとして愛でられ、クズは身近な植物として古来より人々に利用されてきました。
しかし現代では、長いツルを伸ばしフェンスや建築物に絡みつく厄介なツル性の雑草として扱われる事も多いです。
例えば上の写真は同じ場所での春先と夏の様子です。
夏には葛の蔓が道端のフェンスやガードレールに絡みついて大繁殖しています。
このように大繁殖する葛も晩春の芽吹きの頃の若い蔓の先端部は山菜として美味しく食べる事が出来ます。
葛の蔓を採る時のコツ
蔓の先端の柔らかな部分だけを採取するためには、下の写真のように蔓の先端から30cmほど根本方向に戻った部分をU字型に曲げるように持って、そのまま蔓の先端方向に滑らせるようにすると柔らかな部分まで来るとポキっと蔓が折れます。
こうすると折れた部分から先は柔らかな部分ですので、蔓の先端部分の柔らかなところだけ採ることが出来ます。
一握りも採れば一回の料理には充分な量です。
今の季節ならこのくらいの量は簡単に取り集めることが出来ると思います。
葛の蔓で料理を作ろう
葛の蔓の食べ方は天ぷら、おひたし、煮付け等が良いと思います。
食べるならなるべく太い蔓が良いでしょう。
今回は調理が最も簡単でクズの蔓の味を楽しめるおひたしの変形バージョンを作ってみました。
作り方は至って簡単で、摘んできたクズのツルを茹でてドレッシングを掛けるだけです。
茹でる前に適当な長さに切り分けます。
蔓の表面にはたくさんの毛が生えていますが、茹でて食べる分にはそれほど気にはなりません。
むしろ毛があるとドレッシングが絡みやすくなるという利点があります。
熱湯で30秒ほど茹でます。
ザルに入れたまま茹でると時間が来たら一気に湯から上げる事が出来て都合が良いです。
茹で上がった葛の蔓の味は?
マメ科の植物であるクズのツルの味はズバリ言って「豆の味」です。
ほのかな枝豆のような味わいがあります。
蔓の毛を残したままですので若干食感がボソボソします。
使うドレッシングはトロミがあるものや油系のものが良いと思います。
今回はシンプルにオリーブオイルとマヨネーズの2種類で和えてみました。
身近な生えている厄介者の雑草でも美味しく利用できる植物はたくさんあります。
みなさんも機会があれば是非味わってみて下さい。
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