止まらぬ「サイン転売」 ドラゴンズ、異例の呼び掛けも……
プロ野球団が一斉にキャンプを行う2月。キャンプ地に赴くファンの楽しみの1つは、選手にサインをもらうことだ。だが、ここでも転売問題が起きている。
オークションサイトを見てみると、球団キャンプ地で手に入れたという、有名選手のサイン入り色紙やボール、ユニフォームなどが大量に出品され、高値で取引されている。
2月8日現在、「ヤフオク!」でプロ野球キャンプのサイン入りグッズを検索すると、今年のキャンプで入手したとする品が大量にヒットする。特に高値が付いているのは、中日ドラゴンズ・松坂大輔選手のキャンプ限定ユニフォームで、3万5000円以上の値で取引されている。また、各選手のサインボールやサイン色紙は、数千円~1万円前後で取引されている。
この状況を球団側も黙ってはいない。中日ドラゴンズは4日、球団公式Webサイトで「一部のファンの方で転売を目的として選手へサインを求められる行為が見受けられる」と指摘。転売しないよう要請するとともに、今後も転売が続けば、「サイン等のファンサービスを制限させていただくことも視野に入れている」と異例の声明を出した。
だがその後も転売は続いており、4日以降にも、ドラゴンズの選手のサインボールやサイン入り記念ユニフォームなどが多数出品されている。報道によるとドラゴンズの選手は、7日もファンからのサインの求めに快く対応していたといい、現時点でサインの制限などは行われていないようだが、今後の状況によっては、球団も対応せざるを得なくなってくるかもしれない。