ベテランの遊撃手が優勝リングの受け取りを断る。リングには41個のダイヤモンド
昨年、アリゾナ・ダイヤモンドバックスは、ワイルドカードの3番手として6年ぶりのポストシーズン進出を果たし、ワールドシリーズまで勝ち上がった。テキサス・レンジャーズに敗れ、2001年に続く2度目のワールドシリーズ優勝とはならなかったものの、2度目のリーグ優勝を成し遂げた。
それを記念し、ダイヤモンドバックスは、リーグ優勝リングを作成した。リングには、41個のダイヤモンドがあしらってある。贈呈のセレモニーは、開幕2試合目の3月29日に行われた。
6月3日から、ダイヤモンドバックスは、ホームにサンフランシスコ・ジャイアンツを迎え、試合を行っている。ジャイアンツには、前ダイヤモンドバックスの遊撃手、ニック・アーメドがいる。
ワールドシリーズ優勝リングとリーグ優勝リングは、優勝したシーズンにそのチームでプレーした選手に贈られる。昨シーズン、アーメドは、ダイヤモンドバックスで72試合に出場した。だが、アリゾナ・スポーツ98.7FMのジョン・ギャンバドロによると、アーメドは、ダイヤモンドバックスが申し出たリーグ優勝リングの贈呈を断ったという。
退団の経緯が、その理由なのかもしれない。
アーメドは、2013年1月のトレードでアトランタ・ブレーブスからダイヤモンドバックスへ移り、翌年6月にメジャーデビューした。2018~19年は、ゴールドグラブを受賞し、どちらのシーズンも15本以上のホームランを打った。2020年2月には、4年3250万ドル(2020~23年)の延長契約を交わした。けれども、契約満了の直前、昨年9月にダイヤモンドバックスから解雇された。
リーグ優勝リングをもらわなかっただけでなく、アーメドは、10シーズンにわたってプレーした古巣のファンの前で、プレーもしていない。現在は、故障者リストに入っている。ちなみに、ジャイアンツが次にチェイス・フィールドで試合を行うのは、9月23日~25日だ。
なお、ダイヤモンドバックスは、8月10日の試合で、先着3万人のファンに、リーグ優勝リングのレプリカを配布する。