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幸せってなぁに? 『義母と娘のブルース』(ぎぼむす)にも“リアル義母”にも、幸せな奇跡が起きている!

村上れ以子成婚率東日本トップの仲人士(結婚相談所運営) 元新聞記者
高木さんはご主人との結婚で中学生(当時)の母になった“リアル義母”(撮影:筆者)

TBSテレビのドラマ『義母と娘のブルース』(略して『ぎぼむす』)は、バリバリのキャリアウーマンだった綾瀬はるかさん演じる義母の亜希子と、血のつながらない娘・みゆき(上白石萌歌さん)との10年間を描いたもので、18日が最終回。

視聴しながら、温かい気持ちになったり、笑ったり、涙した方も多かったのではないでしょうか。

筆者もそのひとりです。

ところで、お子さんのいる男性と結婚して義母になった方って、周囲にいらっしゃいますか?

婚活では「お子さんがいる方は難しいのではないか」と思う方が多いようですが、義母になって、ドラマのように幸せに生活する方はいらっしゃるのでしょうか?

座談会を開催した日本仲人協会の中西圭司理事長(撮影:日本仲人協会)
座談会を開催した日本仲人協会の中西圭司理事長(撮影:日本仲人協会)

日本仲人協会(本社・大阪府、中西圭司理事長)が開催した、同協会内で成婚した人と成婚を目指す会員との座談会「婚活成功者から、幸せな結婚を勝ち取るための秘訣を学ぶ!~あなたの結婚を応援します!1day座談会in東京」に参加した成婚者で、子育て中の男性と結婚して義母となった女性がいました。

“リアル義母”にもドラマのように奇跡が起きるのか、幸せになれるのか、聞きました。

◎“リアル義母”に、お見合い時からやっぱり奇跡が起きていた!

大阪府在住の高木恵子さんは3年前、48歳のときに再婚しました。

結婚相談所で知り合ったお相手男性は前妻と死別し、大阪府で中学生(当時)の息子さんを育てているシングルファーザー。

高木さんは福岡県在住で、お見合いの申し込みは高木さんからでした。

彼からお見合い受諾の返事が来たとき、同時に送られてきたお見合い希望日を見て、高木さんは驚いたそうです。

5つ送られてきた希望日のすべてが、高木さんの仕事がお休みの日だったそうです。月に6日しかお休みはないのに!

「運命の引き合わせか、と思いました。ミラクルが起きた感じです」

お見合い当日は、お茶しながらお話しという通常のお見合いの後、食事もご一緒して、新大阪駅での別れ際に彼から「九州のご両親に会いに行くから。いつがいいかな?」という言葉を聞いたそうです。

◎6回目のデートは荷物持参! 仕事も生活基盤も何もない、新たな家族しかいない大阪に転居

高木さんは35歳で離婚して以降、2人の息子さんを育てながら老舗旅館でのウエディングプランナーや司会という仕事をし、生きがいを感じていました。

両親は佐賀県在住で、生活の基盤は福岡県にあったのに、結婚して大阪に行くことに不安はなかったのでしょうか。

「次男が大学4年生で就職が決まったので、ふと第二の人生を歩みたいと思ったんです。

仕事にやりがいも感じていましたが、夫が年内に入籍したいと申し出てくれたので、上司に退職を申し出たんですね。

そうしたら、上司も同僚も、気持ちよく送り出してくれたんです。

みんなが祝福と応援をしてくれて、背中を押された気になりました」

お見合いから3カ月、6回目のデートは引っ越しとなりました。

高木さんは荷物をまとめて大阪に転居し、新しい家族との、新しい生活が始まったのです。

◎過去に合わせるばかりが正解ではない! 過去を尊重しながら自分を理解してもらい信頼関係を

義母となって最初の1年が特に大変だったと高木さんは言います。

家庭環境も生活習慣も、子育てのしかたも全く違い、とまどうことばかり。

特に違いを感じたのは金銭感覚で、「彼はどんどん(お金を)使うけれど、私は必要なものしか買わないタイプ」だったとか。

ドラマ『ぎぼむす』の亜希子とみゆきにも、“当たり前の相違”がありました。

家族そろってのテレビ視聴は、野球中継なのか、アニメなのか。

ハンバーグのひき肉は牛肉か合いびき肉か、デミグラスソースを使うか使わないか。

亡くなったみゆきの母親は周囲との調和を重視するタイプのようでしたが、亜希子はPTA役員と意見衝突し、調整に入った学校の先生に「長いものには巻かれればいい、強いやつには逆らうな、本当のことは陰で言うのが正しいんだ、だって大好きなお父さんとお母さんがそうやっていたんだから!(中略)私は大事な一人娘にそんな背中を見せたくはありません」と啖呵を切ります。

今まで別々に歩んできたのです。生活習慣や金銭感覚だけでなく、考え方にだって相違があって当たり前。衝突だってあって当たり前。

『ぎぼむす』の亜希子とみゆきも、衝突したり、本音をぶつけ合ったり、力を合わせる中で、信頼関係を築き、互いがかけがえのない存在となっていきました。

過去に合わせるばかりが正解ではなく、過去を尊重しながら自分を理解してもらうことで、高木さんも1年半から2年くらいかけて、信頼とともに互いに生活環境や価値観を合わせていったそうです。

◎「幸せをいただいた」 “リアル義母”に必要なのは覚悟と絆、思い合い信頼し合い、時を重ねて家族になる

「(息子と)血はつながらないけれども、生活していく上で家族として過ごしています。結婚当時は覚悟が必要で、夫との絆がないとできなかった。今は幸せをいただいた、という気持ちです」

こう話す高木さんは今、仲人士として大阪府で結婚相談所を運営しています。

婚活では「お子さんがいると(関係が)難しいのでは」と思われがちです。

でも、高木さんというおひとりの事例ではありますが、義母全員が苦労を抱えて不幸なのではなく、幸せになれる義母もいらっしゃる、ということです。

司会を務めた仲人士の北由美子さん(撮影:日本仲人協会)
司会を務めた仲人士の北由美子さん(撮影:日本仲人協会)

座談会の司会を務めた仲人士の北由美子さん(東京都在住)は「成婚することで婚活は終了するけれど、結婚はゴールではないです。その後の生活で恋愛が楽しめます」といいます。

そう、北さんの言葉通り、結婚はゴールではないのです。結婚の後には「日々の生活」があり、人と人とが関わり、信頼関係を築いていくもの。

家族とは、必ずしも血のつながりだけが重要なのではなく、人と人とが思い合い信じ合いながら、ともに時を重ねて大切に作っていくべき関係だと思います。

そして、思い合い信じ合うことで、自分も心から満たされ、「私は幸せだ」と感じるものではないでしょうか。

皆さんには、そんな家族を作るための結婚、婚活をしてほしいと思います。

成婚率東日本トップの仲人士(結婚相談所運営) 元新聞記者

キャリア5年で成婚数、成婚率とも東日本1位仲人士に。17年間のスポーツ担当記者時代に取材した国内外トップスポーツ選手・コーチの必勝ノウハウを婚活にいかし、難しいといわれる30代・40代・50代の中高年と親の婚活で、通常の8倍の割合で会員を成婚に導く。慶應義塾大法学部政治学科卒業。既婚、二児の母で、趣味は子どものスポーツ応援。

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