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イチローもそうなる!? 満票のリベラを筆頭に得票率95%以上で殿堂入りは19人

宇根夏樹ベースボール・ライター
イチロー(左)とケン・グリフィーJr. Apr 5, 2010(写真:ロイター/アフロ)

 2025年の殿堂入りを決める記者投票は、12月31日(消印有効)に締め切られた。投票の結果は、1月21日に発表される。得票率が75%以上なら、殿堂選手(ホール・オブ・フェイマー)となる。

 28人の候補のうち、イチローの殿堂入りは、まず間違いない。CC・サバシアビリー・ワグナーも有力だ。カルロス・ベルトランアンドルー・ジョーンズは、当落線上だと思われる。

 イチローの場合、殿堂入りするかどうかではなく、焦点は得票率だろう。100%であれば、マリアーノ・リベラに続く史上2人目。満票の野手は、まだいない。

 記者投票によって選出された、殿堂選手の得票率トップ20は、以下のとおり。

筆者作成
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 いずれも、初めて選考対象となった記者投票の結果だ。20位のリッキー・ヘンダーソンを除く19人は、得票率95%以上を記録した。リベラを含め、得票率の上位9人は、票を投じなかった記者が10人に満たなかった。

 同じ投票で得票率95%以上が2人以上は、3度ある。その1度目の1936年は、タイ・カッブが98.2%、ベーブ・ルースホーナス・ワグナーは95.1%だ。彼らは、クリスティ・マシューソン(90.7%)とウォルター・ジョンソン(83.6%)の両投手とともに、初代の殿堂選手となった。

 あとの2度は、1999年が98.8%のノーラン・ライアンと98.2%のジョージ・ブレット、2007年は98.5%のカル・リプケンJr.と97.6%のトニー・グウィンだ。1999年の投票では、ロビン・ヨーント(77.5%)も選出された。

 なお、得票率トップ20のうち、野手の14人が記録した通算の安打、ホームラン、長打、盗塁、打率、出塁率、OPS、OPS+は、以下のとおり。選手の並びは、得票率の高い順だ。その下に、イチロー、ベルトラン、アンドルーのスタッツも記載した。

筆者作成
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 ちなみに、イチローとアンドルーは、ゴールドグラブを10度ずつ受賞している。ベルトランは3度だ。彼らは、3人とも外野を守った。

 ポジションを問わず、ゴールドグラブが10度以上は、17人を数える。彼らのうち、殿堂入りしているのは12人。あとの5人のうち、イチローは今回が初選考、アンドルーとオマー・ビスケルは8度目、ノーラン・アレナード(現セントルイス・カーディナルス)は現役選手だ。キース・ヘルナンデスは、9度目の選考で得票率が5%に届かず、記者投票の候補から外れた。

 なお、今回の候補は、こちらにリストを記載した。

「イチローと同時に殿堂入りするのは…。251勝の左腕や422セーブの左腕にAJやTJも!?」

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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