2022年度・全日本男子バレーボール代表候補決定。フィリップ・ブラン監督が語る選考基準と戦い方は?
2022年4月4日、今年度の全日本男子バレーボールの候補選手35名が発表された。
メンバー表は以下の通り
フィリップ・ブラン新監督のもと2024年に開催されるパリ五輪の出場権を獲得すべく、新しい代表候補たちが合宿に入る。
ブラン監督が会見で挙げた強化方針は以下の通りだ。
まずはブロック力の強化
「ブロック効果率、選手の体の大きさは昨シーズンまでは優先事項ではありませんでした。ただし強豪国に対し、最も日本が引き離されているのがこのブロック力です。そこで今シーズンは体格とブロック効果率を重視して選手を選考しました」(ブラン監督)
ミドルブロッカーはもとより、アウトサイドヒッターにはレギュラーラウンドを終えたV.LEAGUEにおいて、同ポジションで最も高いブロック決定本数(リーグ3位)を残した樋口裕希(堺ブレイザーズ)を選出した。セッターについても「関田(誠大・クプルムルビン)はポーランドで正セッターとしてプレーし、成長した」と評価はしたものの、セッターが跳ぶポジションにおけるブロック強化は必須で、新しいセッターの育成も急務だと語った。
アウトサイドヒッターの底上げ
「アウトサイドヒッターはもっともライバルの多いポジション」と称した上で、すべての試合で石川(祐希・パワーバレーミラノ)を起用するわけではなく「特定の選手の好不調に左右されないチーム作りが大事」と語る。まずレセプションが安定していること、サーブ力が高いこと、ブロック効果が期待できること、そしてトラジションアタックやハイセットの決定率も高いことを選考の条件に挙げた。
その上で「選手時代はOHで、技術をアップする指導に長けている」(ブラン監督談)ブルーノ・シャトー氏を新コーチに招へい。アウトサイドヒッターの底上げを図る。
新生全日本男子の始動は4月中旬。まずは6月に開幕する『FIVBバレーボールネーションズリーグ2022』予選ラウンドに向けて合宿に入る。果たしてネーションズリーグで結果を残し、その先の世界選手権でエントリーされるのは誰になるのか。