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秋はこれ!「とらや」の「新栗まつり」は栗好きにおすすめの絶品和菓子が勢ぞろい

日本茶ナビゲーター Tomoko日本茶インストラクター

秋になると栗が食べたくなりますね。

どの和菓子屋さんにも栗のお菓子が並びますが、「とらや」の栗の和菓子はすごい!と和菓子ファンの間ではこの時期話題になる「新栗まつり」がスタートしています。

10月末までの期間限定なので、機会があったらぜひ召し上がっていただきたい逸品ぞろいです!

とらやの「新栗まつり」とは

新栗の出る季節、毎年9月に入るととらやでは「新栗まつり」と称した、その年にとれた国産の新栗のみを使った和菓子が並びます。

定番の日持ちのするタイプの栗餡で作られた小型の羊羹などもありますが、その中でもぜひ召し上がっていただきたい逸品がこちらの生菓子3種です。

とらやの栗の生菓子3種:中央上「栗蒸し羊羹」、左手前:「栗粉餅」、右手前「栗鹿の子」(各584円)
とらやの栗の生菓子3種:中央上「栗蒸し羊羹」、左手前:「栗粉餅」、右手前「栗鹿の子」(各584円)

上から「栗蒸し羊羹」、左手前が「栗粉餅(くりこもち)」、右手前が「栗鹿の子(くりかのこ)」です。

どちらも一口食べれば上質な栗を使っているのがわかる絶品和菓子です。

1つ584円(税込)と和菓子としても高価ではありますが、職人の手仕事を感じる逸品ばかりです。

そして、とらやの生菓子は限られた店舗でしか扱われていません

ホームページによると、栗の和菓子は下記の店舗のみとなっています。

<2021年9月1日~10月31日>
【関東地方】赤坂店、東京ミッドタウン店、帝国ホテル店、日本橋店、新宿伊勢丹、玉川髙島屋S・C、アトレ目黒1、横浜そごう、TORAYA TOKYO
【近畿地方】京都一条店、京都四條南座店、京都髙島屋、大丸京都店
<2021年9月1日~10月15日、10月19日~10月31日>
【中部地方】御殿場店

他の生菓子は2日ほど日持ちするものもあるのですが、栗の生菓子3種は日持ちはその日1日なのです。栗の香りと鮮度からそのように設定しているのだと思います。

一見、栗のお菓子は地味に見え、他の和菓子屋さんでもよく似たものがあると思いますが、こちらの3種の美味しさは格別です。

私の独断と偏見ですが、おすすめ順で1つずつご紹介していきます。

これだけは必食!とらやの絶品「栗粉餅」

栗粉餅を食べると、美味しすぎてニヤけてしまうのは私だけでしょうか?(笑)

栗粉餅は抹茶にぴったり!
栗粉餅は抹茶にぴったり!

見た目は「金団(きんとん)」と呼ばれる和菓子ですが、「栗粉餅」他の和菓子屋さんでは食べたことのない食感と美味しさで、私の個人的な栗菓子ランキングでは断トツの1位!

まず、パッケージの蓋を開けた瞬間に、栗の香りがふわ~っと漂ってきます。ここまで栗の香りが楽しめる和菓子は他には無いのではと思います。栗が上質で新鮮な証拠ですね。

こちらの説明には

裏漉した栗と白餡を混ぜた生地をそぼろにして、求肥包みの餡につけたお菓子です。

とあります。

「求肥包みの餡(あん)」がポイントです!

なかなかこのタイプの和菓子で求肥が中に入っているものはないため、口に運ぶたびに栗餡のなかにもちっとした求肥を感じます。

原材料はとてもシンプル。「砂糖(国内製造)、栗、白小豆、小豆、白玉粉、水飴、澱粉」とあります。

出ました!白小豆

白小豆自体が希少性の高いもので、白あんに使うと癖がなくしっとりしつつもべたつかない柔らかい食感なのですが、なんとも高価なので和菓子屋さんでもあまり使われていなかったりするのです(通常の白あんは白いんげん豆を使ったものが多いです)。

ホームページによると

とらやが主として使用している白小豆は、「福とら白」※という独自の品種。種まきから収穫までほぼ手作業で栽培され、主な生産地は群馬県と茨城県です。
※2018年2月、この白小豆は農林水産省により「福とら白」として品種登録されました。民間による小豆の品種登録は初となります。

とあり、白小豆への並々ならぬ想いを感じます。

1つでも大満足な逸品は、抹茶との相性もぴったりです。

上品な味の「栗蒸し羊羹」もおすすめ

栗蒸し羊羹も栗の季節にはいろいろなお店の店頭に並びます。

栗蒸し羊羹も抹茶とともに。
栗蒸し羊羹も抹茶とともに。

普通の羊羹との違いは、栗が入っているだけではなくて、小麦粉を使い蒸し上げてもっちりとした食感が楽しめるところです。

とらやの栗蒸し羊羹は新鮮な栗の味が引き立たされ、甘さは普通の羊羹より控えめなのでそれほど重すぎません。

また、栗がごろっと入っているのではなく、均一に散りばめられているので、どこを切っても栗と生地の両方が口に入るように配慮されているのだなぁと感じます。

羊羹が苦手な人もこれなら食べられるのではと思います。

私が買った店舗では、栗の生菓子3種のうちで一番最初に売り切れていたので、もしかしたらファンが多いのかもしれません。

黄色い見た目がかわいい「栗鹿の子」

3種類の中でぱっと明るい黄色で目を引くのが「栗鹿の子」です。

コロンとしたフォルムも可愛いです。

鮮やかな黄色い栗がツヤツヤ光る「栗鹿の子」
鮮やかな黄色い栗がツヤツヤ光る「栗鹿の子」

栗を一度でもむいたことがある人は分かると思いますが、栗を加工するときにこのようにきれいな形にするのは至難の業で(私は不器用なので特に)、崩れたり割れてしまったりするのが常なのですが、なんとも美しい整った栗たちにため息が出ます。

こちらの原材料は「栗(国産)、砂糖、白小豆、寒天」と、中央には白小豆で作られた白あん、その周りに栗が美しく付けられて芸術作品のようです。

こちらも白小豆を使っているため、栗の味がしっかり味わえます。

この他にも10月の3日間限定の「栗名月」が!

今回ご紹介したのは、9月から10月末まで購入が可能ですが、さらに限定で10月16日~18日(2021年)の3日間だけ購入できる栗の生菓子「栗名月」があります。

旧暦8月の十五夜の「芋名月」に対し、旧暦9月の十三夜は栗を供えるので「栗名月」とも呼ばれています。『栗名月』は、裏漉した栗と白餡を混ぜた生地で御膳餡を包み、茶巾絞りにしたお菓子です。

購入できる店舗はこちら

【関東地方】赤坂店、東京ミッドタウン店、帝国ホテル店、日本橋店、新宿伊勢丹、玉川髙島屋S・C、アトレ目黒1、横浜そごう、TORAYA TOKYO、グランスタ店、日本橋三越、日本橋髙島屋S.C.、池袋西武、渋谷東急本店、渋谷ヒカリエShinQs東横のれん街、横浜髙島屋
【中部地方】御殿場店
【近畿地方】京都一条店、京都四條南座店、京都髙島屋、大丸京都店、ジェイアール京都伊勢丹

とらやのホームページ(外部リンク)にも詳細があります。

こちらはまだ食べたことがないので、私も興味津々です!

購入するなら午前中、または予約が確実

とらやの生菓子は美しくどれも人気で、季節により変わり、和菓子で感じる季節の移ろいを楽しみにしているお客さんも多いそうです。

土日などは午後にお店に行くと生菓子が全て売り切れていることも多く、特に栗の生菓子は人気なので、購入は午前中、もしくは予約が確実かと思われます。

購入すると箱に詰めて希望すれば黒文字の楊枝も付けてもらえます。今回は栗多めですが、1つ華やかな「紫野」は9月末までの生菓子。他にも美しい生菓子がありますよ。
購入すると箱に詰めて希望すれば黒文字の楊枝も付けてもらえます。今回は栗多めですが、1つ華やかな「紫野」は9月末までの生菓子。他にも美しい生菓子がありますよ。

気になる方はとらやのホームページ(外部リンク)のお問い合わせでご確認ください。

秋のおうち時間、お茶の時間も、おいしい栗の和菓子でゆったり過ごせますよ。

日本茶インストラクター

【お茶の世界の扉を開く日本茶ナビゲーター】 日本茶専門店で7年勤務、茶道歴25年の経験を活かし、大手百貨店や外国の大学等でのワークショップで国内外2,000名以上の方に日本茶の魅力を伝える。 美味しい日本茶とそれにまつわる伝統工芸品を後世にも繋いでいきたい、日本茶への愛と想いで日本茶情報を発信中。 日本茶の商品開発、カフェ・飲食店での日本茶コーディネートや淹れ方指導も行う。 NPO法人日本茶インストラクター協会認定日本茶インストラクター(2004年取得)。 日本語教師(外国人対象)。

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