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ドジャースは韓国からキムを迎え入れ、キーケーとの再契約は見送り!?

宇根夏樹ベースボール・ライター
ヘソン・キム Aug 5, 2021(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 1月3日、ロサンゼルス・ドジャースは、ヘソン・キムと3年1250万ドル(2025~27年)の契約で合意に達したことを発表した。この契約には、2028年と2029年の球団オプションがついている。

 ニューヨーク・ポストのジョン・ヘイマンらによると、ドジャースがオプションを2度とも行使した場合、トータルは5年2200万ドル(2025~29年)になるという。

 キムは、韓国プロ野球のネクセン・ヒーローズ/キウム・ヒーローズで8シーズンを過ごし、今オフにポスティング・システムを利用した。ここ4シーズンのポジションは、2021年が遊撃、2022~24年は二塁だ。

 ドジャースの遊撃と二塁は、ムーキー・ベッツギャビン・ラックスが予定されている。他のポジションも、空いてはいない。ドジャースは、キムをユーティリティとして起用するつもりだと思われる。キムは、二塁と遊撃に加え、レフトと三塁も守ったことがあり、1イニングだけライトの守備にもついている。

 一方、キムの加入により、ドジャースがキーケー・ヘルナンデスと再契約を交わす可能性は低くなった。消滅したかもしれない。

 キーケーは、2015~20年にドジャースでプレーした後、ボストン・レッドソックスへ移り、2023年の夏にドジャースへ戻ってきた。2024年は、内野4ポジションにレフトとセンターを守り、マウンドにも4度上がった。

 内野の控えにミゲル・ロハス、内外野の控えにはクリス・テイラーとキムがいるので、キーケーを呼び戻す必要はないだろう。例えば、ベッツとこの3人に、センターがメインとなりそうなトミー・エドマンも、遊撃を守ることができる。

 キーケーは、昨年のディビジョン・シリーズ第5戦にダルビッシュ有(サンディエゴ・パドレス)から先制ホームランを打ち(下の写真)、ポストシーズンの14試合で打率.294と出塁率.357、2本塁打、OPS.808を記録した。

キーケー・ヘルナンデス Oct 11, 2024
キーケー・ヘルナンデス Oct 11, 2024写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

 ただ、レギュラーシーズンは、126試合で打率.229と出塁率.281、12本塁打、OPS.654。その前の2シーズンも、出塁率は.300に届いていない。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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