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2020年代前半の本塁打ランキング。100本塁打以上は44人。トップ3はジャッジ、大谷、シュワーバー

宇根夏樹ベースボール・ライター
アーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)Sep 26, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 2020年代のディケイド前半、2020~24年の5シーズンに100本以上のホームランを打った選手は、44人を数える。2020年は、新型コロナウイルスのパンデミックにより、レギュラーシーズンが1チーム60試合に短縮された。

筆者作成
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 200本塁打以上は、アーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)だけ。2番目に多い大谷翔平(現ロサンゼルス・ドジャース)と比べても、20本の差がある。

 また、ジャッジと大谷をはじめとするトップ5が170本塁打以上であるのに対し、あとの選手は150本塁打に満たない。5位と6位の差は、1位と2位よりも大きい。マット・オルソン(現アトランタ・ブレーブス)が170本塁打、オルソンに次ぐ3人、ホアン・ソト(現ニューヨーク・メッツ)とホゼ・ラミレス(クリーブランド・ガーディアンズ)とブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)は145本塁打なので、その差は25本だ。

 2020年代前半を代表するパワー・ヒッターは、ジャッジ、大谷、カイル・シュワーバー(フィラデルフィア・フィリーズ)、ピート・アロンゾ(現FA)、オルソンの5人、と言っていいかもしれない。

 ちなみに、2020年代前半に121本塁打のジャンカルロ・スタントン(ヤンキース)は、2010年代の前半と後半も100本以上のホームランを打っている。2010~14年が154本塁打、2015~19年も154本塁打だ。この3スパンのいずれでも100本塁打以上は、他にはいない。スタントンは、2010年にメジャーデビューした。

 なお、2020年代前半の本塁打トップ5のうち、大谷は、2020年代の前半に123盗塁を記録している。大谷を除く4人は、合計74盗塁だ。

 大谷の123盗塁は、ロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)の143盗塁とラミレスの126盗塁に次ぐ。2020年代前半にホームランも盗塁も三桁の「100-100」は3人。185本塁打と123盗塁の大谷、145本塁打と126盗塁のラミレス、108本塁打と120盗塁のトレイ・ターナー(現フィリーズ)がそうだ。

 これまでのディケイド、1920年代、1930年代、1940年代、1950年代、1960年代、1970年代、1980年代、1990年代、2000年代、2010年代の本塁打トップ10については――前半と後半に分けてはいないが――こちらにリストを記載した。

「【ディケイド本塁打トップ10】1920年代はルースがトップ。プーホルスは2つのディケイドで4位以内」

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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