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村田諒太がビーチで語ったW杯日本代表への“素朴な疑問”とは?

藤村幸代フリーライター
左から内山愛、村田諒太、前園真聖。神奈川・三浦海岸特設ステージにて(C)Y.F.

 7月17日、神奈川県を代表するビーチのひとつ「三浦海岸」の特設ビーチスポーツコートで、『SAMMY BEACH PROJECT(サミー・ビーチ・プロジェクト)』がスタートした。

 プロジェクトは、サミー株式会社が三浦市の「三浦海岸ビーチスポーツプロジェクト」と連携して進めるもので、さまざまなイベントを通してビーチスポーツの魅力やビーチ遊びの楽しさ、爽快感などの感動体験を提供していく。

 

 この日は、海をのぞむ特設ステージでオープニングメディア発表会も行われた。

吉田英男三浦市長(62)のあいさつに続き、登壇したのはWBA(世界ボクシング協会)ミドル級王者で、この秋にもV2戦が期待される村田諒太(32/帝拳)、元サッカー日本代表でタレントの前園真聖(44)、モデルでグラビアタレントの内山愛(19)の3名。

「ここはビーチサッカー、ビーチテニスのコートがあり、いろいろ体験できる」と砂浜に現れた特設コートに興味津々の前園は、「今日が今年初めての海。やっぱり海は気持ちいいですね」。また、子供の頃、祖父母のいる岡山の海辺でよく遊んだという村田も「都内では暑さから逃れることばかり考えてしまうが、こうやって海に来て、ビーチで遊んだりスポーツしたりすることで“夏の恩恵”を受けるっていいですね」と、わずかな時間ながらビーチの心地よさ、わくわく感を再確認していた。

短時間ながらビーチを満喫した村田(中央)は「気分的にもリフレッシュできた。2日間くらい泊まる準備をしてくればよかった。アウトドアはいいですね」(C)Yukiyo Fujimura
短時間ながらビーチを満喫した村田(中央)は「気分的にもリフレッシュできた。2日間くらい泊まる準備をしてくればよかった。アウトドアはいいですね」(C)Yukiyo Fujimura

 トークイベントでは、フランスの2度目の優勝で幕を閉じたFIFAワールドカップにも話が及んだ。

 前園は、「彼らの奮闘が国内の空気感を変えた」と日本代表チームを評価。

「始まる前は監督が変わるなど期待されない部分もあったが、第1戦に勝ってから非常に盛り上がり、サッカーにあまり興味を持たない人も注目してくれた。(敗退後)何人かの選手にお会いしたが、皆さん『出し切った』とおっしゃっていたので、それが画面からも伝わったのではないか」(前園)

 

 続いて、ワールドカップの感想を問われた村田だが、「これはぜひ聞いてみたかった」といった調子で、前園に質問を投げかけた。

「今回のワールドカップ、(前回優勝の)ドイツがグループリーグで負けたり、前々回優勝のスペインもベスト16で終わったりしている。成熟期を迎えたチームが(次の大会でも)また更新されると、戦力が落ちることってあるじゃないですか。

今回の日本について、『次はベスト4を目指せ』みたいに言われるけど、それに対して、えーって思うんですよ。というのは、今回が(日本代表の)成熟期なら、次は厳しい戦いを強いられると思うから。じゃあ、今の日本は成熟期なのか、どうなのか。それが僕は素人なので分からなくて」

 希望的観測に乗っかる前に一考してみる。“闘う哲学者”とも呼ばれる村田らしい逆質問だ。また「成熟期」に疑問を持つあたり、ピークという物差しで測られやすい(「あの選手は振り返れば〇〇戦がピークだった」とか「ピークのうちにいさぎよく引退したほうがいい」とか)ボクサーならではの問いと言えなくもない。

 

 ちなみに、プロボクシング現役世界王者からの素朴な疑問に、前園は以下のように答えた。

「日本代表チームは今回ベスト16だったが、4年後には当然メンバーも変わるので、またフラットに見なきゃいけないのかなと思います。ベスト8、ベスト4など、どうしても期待されますが、たしかにそんなに簡単なものではない。長いスパンで考え、厳しい目で見ることも必要でしょう」

 その後も、前園から「村田さんがサッカーをやっていたら、すごい選手になっていたと思う」など、ポテンシャルの高さを褒められると、恐縮しつつ「ボクシング以外のことをやって成功するとは思えません。何でもできる人間は、何もできない人間。サッカーをしてもお荷物にしかならないと思います」と、らしい表現で「ボクシングあるのみ」の心情を語った村田。

 次戦については断定こそしないものの「10月20日ごろ、場所はラスベガス」の可能性も示唆した。

最寄り駅徒歩5分と抜群の立地にある三浦海岸のビーチに、期間限定でビーチサッカー、ビーチテニスのコートが出現(C)Yukiyo Fujimura
最寄り駅徒歩5分と抜群の立地にある三浦海岸のビーチに、期間限定でビーチサッカー、ビーチテニスのコートが出現(C)Yukiyo Fujimura

 なお「SAMMY BEACH PROJECT」は9月2日まで開催。ビーチスポーツの無料クリニックや大会、体験型イベントなどがビーチで繰り広げられる予定だ。

【SAMMY BEACH PROJECT】

会場:神奈川県三浦市 三浦海岸

特設ビーチコート「SAMMY BEACH FIELD」

(京急・三浦海岸駅より徒歩5分)

http://sammy-soccer.com/beachfield.html

フリーライター

神奈川ニュース映画協会、サムライTV、映像制作会社でディレクターを務め、2002年よりフリーライターに。格闘技、スポーツ、フィットネス、生き方などを取材・執筆。【著書】『ママダス!闘う娘と語る母』(情報センター出版局)、【構成】『私は居場所を見つけたい~ファイティングウーマン ライカの挑戦~』(新潮社)『負けないで!』(創出版)『走れ!助産師ボクサー』(NTT出版)『Smile!田中理恵自伝』『光と影 誰も知らない本当の武尊』『下剋上トレーナー』(以上、ベースボール・マガジン社)『へやトレ』(主婦の友社)他。横須賀市出身、三浦市在住。

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