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あご出汁と甘醤油のラーメンが地元民に大人気〈土日の昼のみのレアな営業スタイル〉で常に満席

RAMEN ANTENNAラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺

福岡市博多区美野島。北に「住吉通り」と、南に「百年橋通り」に挟まれた場所に、古くから地元民の生活を支えてきた「美野島商店街」が存在する。現在の商店街は、今もなお続く、魚屋さんや八百屋さんもあるけれど、飲食店も多く含まれるようになってきた。理由としては「美野島・住吉地区」のほか、西側には「清川地区」東側には「博多駅南地区」など、多くの住宅地が隣接している地域性もあり、近頃は飲食店需要も高まり、新規出店も多く、人気のエリアとなってきていることから。

美野島商店街の一コマ。車の通行はなくのんびりお散歩もいい。
美野島商店街の一コマ。車の通行はなくのんびりお散歩もいい。

2022年開業で外観も店内もピカピカの人気店

その「美野島商店街」の中でも、少し外れた場所にあるのが、現在、土・日のお昼(11時〜15時)のみのレアな営業スタイルという、かなりハードルの高い変則的な営業形態をとっていて、現在は行きたくても行けない人気店。それが、あご出汁と甘醤油のらぁ麺で地元民の心を鷲掴みしているのが〈らぁ麺稲田〉だ。

現在の順番待ちは「記名式シート」に記載し待機

13時頃の訪麺は、もちろん満席で、待ち客は三組ほど。以前は、行例ができていたけど、現在は、行列対策として、店先の壁に掛けられた「記名式シート」に記入して順番を待つスタイルなので、それにならって最後の欄に名前を記載し、外で待つこと10分程で店内へ案内される。その間も、続々と後客が訪れる人気ぶりは流石と言うしかない。

やわらかで丁寧な接客が明るく華やかな雰囲気に

店内は、厨房を囲むようにL字型のカウンターがあり、席数は10席ほど。店主、スタッフの方々のやわらかで丁寧な接客が、明るく華やかな雰囲気を醸し出し、とても落ち着いた気持ちのいい空間に自然となっている。

カウンターの奥のほうの席に着座し少々。注文を取りに来られたので、当店人気ナンバーワンと記載のある、甘醤油のあご出し仕立ての「あごだしらぁ麺」に「煮卵」トッピングを選択した。

琥珀色のスープが美しく具材もとても華やか

待つことしばし、着丼の「あごだしらぁ麺」は、透明感のある琥珀色に輝くスープがとても美しく、具材類もとても華やかに彩っている。立ち昇るやわらかな香りを感じながら、まずはスープをひと口啜ると、甘みが先に立つ、ほんわか癒されるスープから、後追いで旨みがドッと押し寄せてくるイメージ。合わさる麺は、扁平の中細のストレート麺。自家製のようでツルンとした、なめらかな食感で喉越しもよく、スープが麺によく絡んできて美味しい。刻み白菜などのトッピングなど、和の要素を存分に味わえる逸品。また丼碗も伊万里・鍋島焼の和テイストなキレイな柄が心落ち着く感じだ。

鶏と豚のWスープになる「鶏だし醤油らぁ麺」

こちらは、つい先日(1月6日)に食した、丸鶏の出汁仕立て「鶏だし醤油らぁ麺〈豚のWスープ〉」に「煮卵」をトッピング。醤油と鶏&豚のスープが香り立つ、こちらもとても美しい見た目の一杯で、甘さよりもキレのあるスープ。

喉越しの良い平打ちのストレートな自家製麺は、スープにもよく絡み、一緒に啜ると幸福感がじわじわと押し寄せてくる。その旨みは、食後も記憶に残るような存在感で、また食べたいなぁと素直に思わせる実感。あごだしとの「甲乙」はつけ難いので、できれば両方とも食べることをおすすめしたい。

お店の右側の壁に掛けられた「記名式シート」に記入して順番を待つスタイル。
お店の右側の壁に掛けられた「記名式シート」に記入して順番を待つスタイル。

らぁ麺稲田

住所  :福岡県福岡市博多区美野島2-26-27[地図

営業時間:11:00〜15:00 (土曜・日曜のみ)※要確認

定休日 :平日(月〜金)・祝日 ※要確認

駐車場 :専用駐車場なし、近隣有料駐車場あり

ラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺

福岡の片隅で日常食としてのラーメンを啜り続け、日々頭の中でグルグルとラーメンが廻っています。一日一麺、週間9麺、毎年450麺ほどを食べています。福岡の地元民が日々食べているラーメンをできるだけ多くの方に知っていただきたいという想いから肩肘張らない感度緩めな『ラーメンアンテナ』をお届けしています。少しでも福岡での麺活の参考になれば幸いです。〈 Horii Koji 〉

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