JR御徒町駅から歩いて1分のガード下にある「老酒舗（ロウシュホ）」。朝7時から営業しているこちらのお店では、中国のお母さんが作る朝ご飯を、400円からという格安の値段で食べることができます。中国の路地裏にあるようなお店の中では中国語が飛び交い、ここが日本だということを忘れてしまいそう。おいしい朝ご飯と一緒に旅行気分も楽しめるお店です。

ガード下に忽然と現れる中国

「老酒舗」があるのはJR御徒町駅南口から徒歩1分のガード下。もともとディープなお店が多い御徒町周辺ですが、その中でも特に異彩を放っています。その一角だけ中国。

中国北京に多くある大衆酒場を再現した、老北京料理が人気のお店ですが、私の目的は「早餐」。中国の朝ご飯です。

店内に入ると、さらに異国感が増します。このいかにも雑多な感じがアジアぽいですよね。

表の看板にはセットメニューが３つでしたが、実際は４つのセットメニューがあります。

400円のBセット以外は、ワンコイン500円で食べられます。

お店の従業員は中国の人、お客さんも中国の人が多く、中国が飛び交う店内。ますます日本じゃないようでワクワクしてきます。

Aセット　包子＋白粥

初めて来た人におすすめなのがAセット。肉まんとお粥のセットです。

500円で大満足といいながら、この日は朝食一品メニューの中から茶蛋も追加。+100円なので、合計600円の豪華な朝食。

熱々の包子。肉まんです。

中の具は豚ひき肉と野菜がたっぷり。ジューシーです。香辛料が効いた濃いめの味付け。

味のついていない白粥。消化がよく体が温まる白粥は、中国の朝食でよく食べられます。

お漬物は発酵してほどよい酸味。そして、ピリッと辛い。

白粥との相性バッチリです。

茶蛋はゆで卵の殻にヒビを入れてから、茶葉や醤油・香辛料で煮込んだもの。台湾ではコンビニでも売っています。

こちらの茶蛋は手で持てないくらい熱くて、殻をむくのにひと苦労。でも、その分しっかり味がしみています。白粥に入れて食べてもおいしいですよ。

Dセット　豆腐脳＋焼き餅（椒鹽餅）or揚げパン（油條）

豆腐脳も中国ではとってもよく食べられているメニューです。

醤油ベースのあんかけの下にあるのが豆腐脳。台湾では豆花、もしくは豆腐花と呼ばれていて、こちらの方が日本人には馴染みのある呼び方かも。

ふるふるとやわらかい豆腐脳は絹ごし豆腐よりも繊細。餡は醤油ベースだけど、こちらも香辛料が効いていて、日本のあんかけとはちょっと違う味です。日本人の味覚に合わせようとは1ミクロンも思っていないようで（笑）

でも、これは好きな人にはクセになる味。

揚げパンをひたして食べてもおいしい！

揚げパンの量がハンパないんですよ。1本食べきると、かなりお腹いっぱいになります。

焼き餅は、餅となっているけど小麦粉で作ったパンのような食べ物。花椒とお塩がきいています。

上で紹介した以外には、揚げパン（油条）と豆乳（豆漿）のBセット、焼き餅（椒鹽餅）と海苔ワンタンスープ（海苔混沌汤）のCセットがあり、Bセットは400円。中国北京ではBセットの揚げパンと豆乳の組み合わせが一般的な朝食なのだとか。

Cセッの海苔ワンタンスープ（海苔混沌汤）は、小さなワンタンが5個入っていて、こちらも比較的お腹にたまります。

小皿の一品料理は50円からあるので、組み合わせて食べてもおいしいですよ。

以前出かけた時は、朝から飲んでいる人もいました。

海外旅行もまだ難しい今、500円で中国旅行を楽しんじゃいましょう。