マンUで苦境に立たされている香川。その原因と脱出方法について。
マンU・香川の出場機会がここに来て一段と減っている。いい話ではない。香川自身にとっても、日本代表にとっても。今年最大の誤算と言ってもいいかもしれない。ザックジャパンの一員として機能しているのならともかく、現実はそうではない。10の力が10出た試合、本領を発揮した試合はほとんどない。
ドルトムント時代から続く傾向だ。以前から、活躍度において著しい落差があった。
浮き彫りになるのは、対応能力の低さ。ハマるチームもあれば、ハマらないチームもある。あと何年、マンUでプレイするか知らないが、この次に行くクラブでも、同じ問題がつきまとうことは見えている。
どのクラブでも能力を出し切れるわけではない。香川は移籍先の選択肢が限られた選手と言っていい。下手をすると、最初に行ったドルトムントが、最もはまったクラブだったということになりかねない。
気分よくプレイするエリア及びポジションが限られている。真ん中でのプレイを好むプレイスタイルと大きな関係があるとは、これまでにも何度か述べているが、ではなぜ、真ん中に入りたがるのか。サイドで気分よくプレイできないのか。
日本代表でのポジションは4−2−3−1の3の左だ。そのポジションでボールを受けたとすると、プレイの選択肢の中ではドリブルが、最も大きな位置を占めてくる。ボールを受けたら、スパンスパンと簡単にパスを送るタイプではない。とりあえず自分で局面を打開しようと、ボールを操ろうとする。だとすれば、そこで最も披露したい技術はドリブルになる。
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