ザッケローニ、手本にすべきは4年前の岡田サン 63人プラスアルファをどう起用するか
前回南アW杯。日本はその初戦で、カメルーンに1対0の勝利を飾った。本田圭佑の決勝ゴールで。
右サイドから松井のセンタリングが送られたとき、カメルーンのディフェンダーは、本田のポジションを把握していなかった。ボールの出所と、本田というマークすべき選手を、同時に視界に捉えることができていなかった。ボールウォッチャーになってしまったわけだが、もっといえば、本田の存在を認識していなかったと言うべきかもしれない。中央で構えているべきセンターフォワードが誰なのか、つかみ切れていなかったと思われる。
そもそもカメルーンが、日本の布陣を正確に理解しているようには見えなかった。本田をセンターフォワードに据えた0トップと言うべき4−3−3を。
日本人でさえ驚いたのだから、それは無理からぬ話だ。
「本田の0トップ」を見たのはその時が初めて。正確には、大会直前に行われたジンバブエとのスパーリングマッチ(45分×3本)で、45分だけ試されたという話だが、岡田監督は、味方をも欺く作戦でカメルーン戦に臨んだ。思い切りヨイショすれば、そうした言い方ができる。
チーム強化の本筋から外れた一か八かの作戦。それが奏功し、本田の決勝ゴールが生まれた。懐かしい話だが、これはザックジャパンも見習うべき作戦なのかもしれない。
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