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学振DC1/DC2採用者の所属大学別分布(人文学、2007-2015)

寺沢拓敬言語社会学者

昨年春に書いた記事の続報を、今年も春に書こうと思っていたのだが、すっかり忘れてしまっていた。

学振DC1/DC2採用者の所属大学別分布(人文学、2007-2014)

この記事は、要は、人文系の学振DC1/DC2の採用者の出身校ランキングである。

なぜこういうランキングを作るのかというと(実はあまり高尚な意味はないのだが笑)、冒頭に示した記事で詳細に説明しているので見て欲しい。

来年の春まで待って2016年度の情報も合わせてアップすればよいかと少し考えた。しかし、実は2016年度以降の採用者については細目情報が公開されなくなってしまったため、待つ意味もあまりなくなってしまった。

というわけでばあっと公開してしまおう。

文学系

「文学」という言葉が細目に含まれているものを便宜的に数え上げた(以下同様)。東大の独走状況は変わらず。

文学系採用者
文学系採用者

言語学系

京大・東大が競っているのもやはりかわらず。

言語学系採用者
言語学系採用者

歴史系

東大、京大、早大、阪大で全体の約6割という傾向はやはり変わらず。

歴史系採用者
歴史系採用者

哲学系

東大、京大で5割以上という傾向はやはり変わらず。

哲学系採用者
哲学系採用者

外国語教育

多くの分野で代わり映えしない結果のなか、唯一変化があったのが外国語教育。

筑波の独走は変わらないが、二番手に名大が躍り出た。

画像

まとめ

学振研究員の当落とみなさんの研究能力は別物です(※)。DC1なんて修論が書き上がる前に審査するわけですから。結果に一喜一憂せずに地道にがんばってください。

  • ※相関がないとは言っていない。
言語社会学者

関西学院大学社会学部准教授。博士(学術)。言語(とくに英語)に関する人々の行動・態度や教育制度について、統計や史料を駆使して研究している。著書に、『小学校英語のジレンマ』(岩波新書、2020年)、『「日本人」と英語の社会学』(研究社、2015年)、『「なんで英語やるの?」の戦後史』(研究社、2014年)などがある。

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