学生向け執筆環境改善に役立つツール8選(意外と知らない「穴場」ツール中心)
レポート執筆のシーズンが近づいてきたので,学生のみなさんに,安価なのに執筆・事務作業の効率が劇的に上がるアイテムを10個レクチャーします。
「良い万年筆を使う」みたいなよく聞く話や,「AIでテキスト化できる神アプリ」のような多くの人が思いつくものは省略します。知っている人にとっては周知の事実だけれど,意外と知らない人もいる,そういう「穴場」的なツールを紹介します。
1. 外付けキーボード。
※ノートPCユーザーの場合。
姿勢が良くなって、劇的に疲れが減ります。姿勢改善という目的であれば,数千円のもので十分です。
先日,十数万円の人間工学チェアを宣伝している人をインスタで見かけましたが,その人はノートPC備え付けのキーボードを使い,手を前にピンと伸ばす姿勢でタイプしていました。これ,明らかにすぐ肩が凝る姿勢です。
高価な椅子を検討するまえに,姿勢を良くする安価なツールをまずは検討すべきことを教えてくれるエピソードです。
2. 外部ディスプレイ
※ノートPCユーザーの場合。
外付けキーボードと同じ理由で,姿勢改善です。安く手に入ることを意外と知らない人が多いようですが,安いものであれば1万円前後から買えます。
3. PCスタンド
※ノートPCユーザーの場合
これも姿勢改善のため。1000円以下のもので十分。百均でも売っていました。
なお,姿勢を良くするという効能以外に,排熱が向上してPCのパフォーマンスも改善するというメリットもあります。
4. レーザープリンター(モノクロ)
紙で打ち出したほうが,タブレット画面やPC画面よりは目の負担は小さくなり,姿勢も良くなることが多いと思います。
ただ,この感想には個人差があるかもしれませんね。
なお,レーザープリンタを高価だと思いこんでいる学生がたまにいますが,モノクロレーザーは実はかなり安いものがあります。「高価な環境改善」ではないということです。
5. Zファイル(レバーファイルとも言う)
小学生でも知っていそうな情報ですみません。私は大学教員になって初めて「Zファイルって便利なんだな~」と知ったので・・・。なお,ある同僚の先生にこのことをお伝えしたところ,「私も知らなかった。私は40年,すべて古封筒に突っ込んで書類整理(?)してきたので」とおっしゃっていました。
百均のものでもよいでしょうが,事務用品ブランドの数百円のやつにすると,精神衛生上は良いです。バッグのなかでぐちゃぐちゃになったり,留め具が外れて書類が床に散乱したりしないので・・・。
6.耳栓
過敏じゃない人でも,実はけっこう雑音に集中力を阻害されてます。たとえ自宅でもPCファンやエアコンの音,室外の音などを遮断するのはおすすめ。私は富豪なので4000円の耳栓を使っていますが,百均のものでもOK。ただし,数百円辺りから性能が劇的に向上する印象があります。
7. デスクエクステンダー(和訳:机拡張)
ある種の「現状維持バイアス」のせいか,今の机の広さがつい最適な広さと思いがちではないでしょうか。しかし,あるきっかけで広い机でしばらく作業することになり,能率の劇的アップに衝撃を受けました。
広い机に買い換えればいいわけですが,その余裕がなくても,デスクエクステンダーを使うと広い作業面積を確保できるわけです。しかも,拡張のオン・オフができる製品もあり,その場合は狭い部屋でも快適に作業できます。
余談ですが,パソコンのメモリを「机の広さ」で説明する比喩がありますけど,実は,ピンと来ない人も多いのでは?かく言う私も,広い机に乗り換えるようになって,「なるほど,机の広さって,パソコンのメモリみたいなものなんだな!」と逆の納得をしました。
8. コクヨ クリップボード ヨハ-50NB
商品名ピンポイントですみません。ステマではありませんのでご容赦を。
これも「机拡張」と同じ理由で,能率アップです。A4のペラペラの紙(論文コピー,メモ,事務所類等)を机の脇に置いて作業するのは,落っこちたり,見づらかったりで意外とストレスがたまります。これを改善するのがクリップボードです。
百均でもクリップボードは買えます。しかし,このツールの耐用年数はかなり長いので,百円であろうが千円であろうがコスパはあまり変わりません。そう考えると,1000円くらいしますが,「コクヨ ヨハ-50NB」がおすすめです。立てかても滑らない素材で,かつ,書き味が絶妙で字がうまくなったように感じる(感じるだけ)という精神衛生上も良い製品です。
(番外編)もはや執筆環境と関係ないけど,知らない人は結構知らない環境改善グッズ
睡眠環境の劇的改善のためのツール3つ
- 遮光カーテン
- アイマスク。
- 耳栓
常識的なものばかりかもしれませんが,「遮光・遮音」が睡眠の質に与える効果を意外と知らない人がいるので一応あげておきます。遮光カーテンは気軽に試すというわけにはいかない人もいるかもしれませんが,アイマスクや耳栓は安価なのでとりあえず試してみることをおすすめします。