メジャーリーグで「日本人選手が日本人選手から打ったホームラン」。日本でも同じ投手から打ったのは…
これまでに、日本人選手がメジャーリーグのレギュラーシーズンに打ったホームランは、664本を数える。日本人選手が打たれたホームランは、約3倍の2103本だ。それらのうち、9本は同じホームラン。日本人選手が日本人選手から打った。言い方を変えると、日本人選手が日本人選手に打たれた。
打ったのは6人だ。イチローは、石井一久と小林雅英から1本ずつ。大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)は、菊池雄星から2本、前田健太(現ミネソタ・ツインズ)から1本打っている。打たれたのは8人。菊池以外の被本塁打は1本だ。
計9本の1本目は、2004年6月19日に松井秀喜が野茂英雄から打った。この日、野茂は黒星を喫したものの、1回表の松井に続き、5回裏には自身4本目――通算4本塁打の4本目――のホームランを打った。その打球は、レフトを守る松井の頭上を越えていった。初回の4失点以外は6イニングをゼロに封じ、松井と対戦した2打席目と3打席目は、空振り三振を奪った。ちなみに、松井のホームランは3ラン、野茂はソロだった。
日本人選手対日本人選手の9本塁打中、ソロ以外は3本だ。その2本目と3本目は、どちらもイチローが打った。2005年6月17日に石井から3ラン、2008年7月19日に小林から2ランだ。
また、この打者と投手の対戦のうち、2007年5月4日の城島健司(写真)と井川慶は、日本プロ野球でもホームランという結果がある。2003年の日本シリーズ第1戦に、福岡ダイエー・ホークスの城島が阪神タイガースの井川から打ち、先制点を挙げた。なお、城島は、このシリーズで4本塁打を記録した。2本目以降の相手は、3人とも、その前にメジャーリーグで投げている。2本目は伊良部秀輝、3本目はトレイ・ムーア、4本目はジェロッド・リガンだ。
日本人選手が多くのホームランを打った投手と、日本人選手が多くのホームランを打たれた打者については、それぞれ、こちらで書いた。