日本人選手にホームランを打たれた投手たち。松井秀喜、イチロー、大谷翔平の3人に本塁打を喫したのは…
日本人選手がメジャーリーグで打ったホームランは、664本を数える。これは、18人の合計本数だ。そのうちの12人は、二桁のホームランを記録している。
一方、日本人選手に5本以上のホームランを打たれた投手は、5人いる。ジョシュ・ベケットとジェームズ・シールズが7本ずつ、バートロ・コローンとジャスティン・バーランダー(現ヒューストン・アストロズ)が各6本、イアン・スネルは5本だ。
5人のうち、スネルは通算38勝だが、他の4人が挙げた白星は、いずれも、スネルより100以上多い。コローンとバーランダーは、サイ・ヤング賞投手だ。ベケットとシールズも、サイ・ヤング賞の投票で3位以内に入ったことがある。
また、バーランダーは、異なる5人の日本人選手にホームランを喫している(今後、さらに増える可能性もある)。次いで多いのは、シールズの4人だ。どちらも、松井秀喜、イチロー、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)を含む。この3人は、日本人選手の通算本塁打トップ3だ。それぞれ、175本、117本、93本を記録している。シールズは、4番目に多い城島健司(48本)にも、ホームランを打たれた。
松井秀喜と大谷がメジャーリーグでプレーした時期は、重なっていない。松井秀喜は2012年まで、大谷は2018年からだ。日本人選手に喫したホームランが4本あるいは3本の投手を含めても、松井秀喜、イチロー、大谷のいずれにも打たれたのは、バーランダーとシールズしかいない。
スネルに次ぐ、被本塁打4本は14人。ジェイソン・ジョンソンとロイ・ハラデイは、4本とも同じ選手に打たれた。ジョンソンはイチロー、ハラデイは松井秀喜だ。ちなみに、ジョンソンは、2007年に西武ライオンズで7試合に投げ、被本塁打4本。すべて、東北楽天ゴールデンイーグルスの選手、鉄平(2本)、ケビン・ウィット、山﨑武司に打たれた。ジョンソンとウィットは、メジャーリーグでは対戦していない。ハラデイは、バーランダーと同じく、サイ・ヤング賞を2度受賞した。
なお、被本塁打3本のジェイク・ピービーは、最初の2本を投手に打たれた。1本目が野茂英雄、2本目は石井一久だ(3本目は松井稼頭央)。大谷を除くと、日本人投手が打ったホームランは8本。野茂が4本、吉井理人、石井、前田健太(現ミネソタ・ツインズ)、ダルビッシュ有(現サンディエゴ・パドレス)が1本ずつだ。ピービーが喫した2本以外は、6本ともマウンドにいた投手が異なる。ピービーも、サイ・ヤング賞投手だ。
日本人選手打ったホームランのマイルストーンについては、こちらで書いた。
●「日本人選手700本目の本塁打は誰が打つ!? 500本目はイチロー、600本目は大谷翔平」
日本だけでなく、それぞれの国と地域で生まれた選手の通算本塁打トップ3は、こちら。