53歳。「結婚を前提に付き合いたい」女性はライバルに奪われてしまいます~おみおじリポート(121)~
この2年間で成婚実績は6組。誇れる数字ではないけれど、僕にとっては宝物です
※2022年10月6日追記。佐藤さんは半年間の受けオネット期間を終了し、自動退会日を迎えました。佐藤さんはお見合い申し込みをしてくれた女性とのやり取りが続いているようです。彼の幸せを祈りつつ見送りたいと思います。
速報です。昨年9月に我がオネットに入会したテレビマンの伊藤茂さん(仮名、54歳)が無事に結婚しました。オネット内での6組目の成婚カップルの登場です。伊藤さんとお相手の女性から届いた素敵な写真と文章はこちらをごらんください。
僕の読者のうちで結婚したい人同士を引き合わせるオネット(詳しい仕組みを知りたい方はこちら)。活動を再開したのはコロナ禍が始まったばかりの2020年4月中旬でした。つまり、2年間で6組の成婚実績。あまり誇れる数字ではないかもしれませんが、僕にとっては宝物です。結婚カップルとは定期的に連絡を取り合い、タイミングが合えば飲み交わしたりしています。
6組のうち5組は、男性が受けオネット会員。つまり、この連載でプロフィール記事を公開して、全国の女性から選んでもらった結果です。男性は女性を選ぶのではなく、女性から選ばれる自分になるように楽しく努力するべき時代なのだと感じています。僕にプロフィール記事を書いてもらい、マチコ先生に指導とお世話をしてほしい方(法的に独身の男性に限ります)はこちらからご連絡下さい。「お問い合わせ内容」の欄で自己紹介をしていただければ幸いです。
気に入った人からは逃げられて、自分を気に入ってくれた人からは愛想を尽かされる
「自分がいいなと思った異性はライバルにとられてしまい、自分を気に入ってくれた異性とは真剣交際に進むかどうかを迷っているうちに愛想を尽かされてしまう――。それ、婚活あるあるです!」
いま、新たな独身男性を受けオネット会員として迎え入れるべく、Zoom面談中です。マチコ先生が思わず声を大きくしました。大阪で一人暮らしをしている佐藤裕一さん(仮名、53歳)の婚活体験談を聞いたからです。新卒入社の大手メーカーで真面目にエンジニアをしている佐藤さん。清潔感があり、にこやかに会話もできる男性です。
「結婚に関しては、30代後半から意識していました。でも、婚活のやり方を間違っていたのだと思います。いきなり結婚相談所はハードルが高いので、友だちに誘ってもらって婚活パーティーに参加していました。でも、カップルにはなれても長続きしないことばかり。3年前からは結婚相談所にお世話になっています」
佐藤さんの条件であれば、例えば一回り以上年下の美人とだけ出会いたい、といった無理を言わない限り、どの結婚相談所を利用してもお見合いはたくさん組めるはずです。実際、20人ぐらいとはお見合いできたとのこと。なぜ結婚を前提としたお付き合いである「真剣交際」にまで進めなかったのでしょうか?
「お見合いから3か月以内に結婚を前提に交際するかどうかを決める」という無理難題
「自分が『いいな。話が合うし楽しい。ぜひ真剣交際に進みたい』と思っていたのにライバルに負けてしまったこともあります。逆に、自分が『どうしようかな。もう少しお付き合いして相性を確かめたい』と思っていると結婚相談所から『3か月以内に決めてください』と求められて破談になったり。年齢が年齢なので時間がないのはわかっていますが、半年間ぐらいはお付き合いしてから婚約に至りたいです」
佐藤さんも指摘するように、結婚相談所の対応のまずさもあると僕も思います。大半の結婚相談所は「連盟」と呼ばれる会員情報共有システムに加入しており、それぞれの連盟にはルールがあります。その一つが、「他の人ともお見合いやデートをしていい仮交際期間は〇か月間で終わらせて1人に絞り、結婚を視野に入れた真剣交際を始める」といったものです。これはあくまで形式的なものであり、現場では臨機応変に対応する必要があるのですが、経験が浅かったり成婚料確保に焦っていたりする結婚相談所は杓子定規にルールを当てはめてしまうのです。
というわけで、佐藤さんの気持ちはわかります。でも、そんな佐藤さんも「話が合う。いいな」と思った女性とは3か月も経たずに真剣交際に進みたいと思ったんですよね? そこが「婚活あるある」だとマチコ先生が指摘するところです。
お見合いで女性をときめかせるのは「上司」ではなく「お兄さん」
「その女性はおそらく見た目も感じも良くて、会話上手だったのだと思います。佐藤さん以外の男性とも話を合わせられる人なのでしょう。そんな女性から選ばれたいと思うのならば、佐藤さん自身も多くの女性から求められる人にならなければなりません」
グイグイと本質を突いてくるマチコ先生。好条件が揃っている佐藤さんには厳しめにアドバイスをして、また1つ年齢を重ねる前に良きパートナーをぜひ見つけてほしいと思っているのです。
「佐藤さんは時間が経つと話しやすくて若々しさを感じますが、Zoom画面での第一印象は『上司にしか見えない』と年下の女性からは思われかねません。婚活では外見もすごく重要なので、髪型や服装には特に注意してください。『上司』ではなく、『優しいお兄さん』を目指しましょう」
聞けば、佐藤さんは散髪をしてから1か月ほど経った状態で受けオネット面談に臨んだようです。40歳を過ぎたあたりから身だしなみはこまめにチェックしないといけなくなりますよね。45歳の僕も最近は耳毛や鼻毛が伸びやすくなったと感じています。多少むさ苦しくても許される若い頃とは違い、意識的かつ定期的に手入れをしないと「清潔感」は維持できないのです。
仕事では「創意工夫をモットーに、常に成長できるように心がけている」という佐藤さん。マチコ先生と僕の話に熱心に耳を傾けてくれました。洋服などはプロにも相談し、集中して改善するとのこと。いい姿勢ですね!
仕事が楽しいと思えるようになったのは40代から。53歳の今はゆとりがあります
関東出身の佐藤さんですが、勤務先が大阪だったのですでに20年近く関西で暮らしています。テニススクールに通ったりして生活を楽しんでいるようです。
「両親と弟家族は関東の地元にいます。定年退職をしたら地元に戻るという選択肢もありますが、大阪は住みやすいし、友だちもいます。こちらで結婚したら、関東と行き来する生活もいいですね。若い頃は子どもが欲しかったのですが、今では子どもは必ずしもいなくてもいいと考えています。この年齢から子どもを成人まで育てるのは大変だからです。頼られることが嫌いではない自分は年下の女性のほうが向いていると思いますが、大事なのはやはりフィーリング。私とお見合いしたいと言ってくれる方とはぜひお会いしてみたいです」
子どもの頃からロボットに興味があり、ハードウェアとソフトウェアのどちらも勉強するために2年制ではなく4年制の専門学校に通ったという佐藤さん。努力が実り、就職先ではハードとソフトの両方とも手がけられてきたそうです。
「30代の頃は仕事が辛いと感じることもありました。職場での責任が重くなり、労働環境も大変だったからです。40代からはだんだんと楽しくなってきました。忙しいのは相変わらずですが、自分の仕事は自分でマネジメントできるようになったからだと思います」
そして50代。仕事でも生活でもゆとりが生まれています。こういうときこそ、生涯のパートナーを見つけるタイミングなのかもしれません。マチコ先生による外見改善アドバイスに加えて重要なのは、受けオネットの活動期間である半年間で出会った人の中からご縁を結ぶという心構えです。
もちろん、オネットでは「真剣交際をするかどうかを3か月以内に決めてください」なんて強制はしません。ただし、期限を決めて集中して活動することは仕事でも婚活でも必要です。人生には限りがあるから。毎年咲く桜を見られるのも永遠ではないのです。佐藤さん、来年の今ごろは結婚相手と一緒にお花見をしましょう!
※文中の受けオネット会員は仮名です。佐藤さんの詳細プロフィールやマチコ先生と大宮による超実践的婚活アドバイス(ヤフーの有料記事です)を読みたい方(=攻めオネット会員になりたい方)はこちらをご覧ください。