東北楽天の誕生以降、この3球団もノーヒット・ノーランはなし。最も遠ざかっているのは…
8月5日、涌井秀章(東北楽天ゴールデンイーグルス)は、ノーヒット・ノーランまで2アウトに迫った。達成していれば自身初。そして、東北楽天にとっては球団初だった。これまで、東北楽天は対戦相手にノーヒット・ノーランを2度達成されている。どちらも交流戦。2006年5月25日のリック・ガトムーソンガトームソン(東京ヤクルトスワローズ)と、2012年5月30日の杉内俊哉(読売ジャイアンツ)だ。その一方で、東北楽天の投手によるノーヒット・ノーランは、継投を含め、まだ一度もない。
とはいえ、東北楽天の球史は短い。今シーズンが16年目だ。東北楽天が誕生した2005年以降に、ノーヒット・ノーランを達成していない球団は、他にもある。そのうち、阪神タイガースは2004年10月4日の井川慶が最後なので、ブランクはまだ20年に達していない。だが、千葉ロッテマリーンズの投手によるノーヒット・ノーランは40年以上も途絶えていて、横浜DeNAベイスターズのブランクに至っては半世紀に及ぶ。それぞれ、ロッテオリオンズと大洋ホエールズだった時代、1973年10月10日の八木沢荘六と1970年6月9日の鬼頭洋が最後だ。その後、ロッテでは三井雅晴が雨天コールドによる5.0イニングのノーヒット・ノーランを記録しているが、こちらも1976年4月14日。すでに40年以上が経っている。
また、北海道日本ハムファイターズ、千葉ロッテ、広島東洋カープは、球団誕生から初のノーヒット・ノーランまで、15年以上かかった。1946年にセネタースとしてスタートした北海道日本ハムは、26年目の1971年8月21日に高橋善正が達成したのが初。当時は東映フライヤーズだった。千葉ロッテと広島東洋は、1950年に毎日オリオンズと広島カープとして誕生。それぞれ、球団初のノーヒット・ノーランは20年目と16年目、1969年8月16日の成田文男と1965年10月2日の外木場義郎だ(成田の達成時はロッテ、外木場の達成時は広島東洋)。
今シーズン中に東北楽天の投手がノーヒット・ノーランを達成すれば、広島東洋の16年目と並ぶ。