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あなたの周囲にもいらっしゃいませんか?「他人に興味がない自意識過剰な人」

竹内成彦心理カウンセラー(公認心理師)

こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

今日は、「他人に興味がない自意識過剰な人」というテーマでお話しいたします。

最近は、「他人に興味がなく、自分に興味があり過ぎる、自意識過剰な人が増えた」という印象を私は持っています。
自分は、人からどう見られているか、どう思われているか? 気にし過ぎの人は、自意識過剰な人と言っていいかと思います。

自意識は、適度に持っていることが大切です。
全然なくてもいけないですし、過剰に持っているのも良くないです。

では、ここで自意識過剰テストをやってみましょう。
問題は全部で8問。

次の問いに、ハイ・イイエでお答えください。
1.電車内で、前に座っている二人組みが笑っていたら、自分が笑われているのではないかと思う。
2.占いに行くのが好きだ。
3.会社の忘年会で羽目を外して騒ぎ過ぎた。次の日、会社に行くのが気まずい。
4.出掛ける時、着ていく服がなかなか決まらない。
5.鏡を見る時間が長い。
6.街を歩いていて、よく人の視線を感じる。
7.人前で、どう思われるかが気になって、自分の思っていることが言えない。
8.異性の前に出ると、ついカッコをつけてしまう。
以上です。如何でしたでしょうか?

 ↑ ↑ ↑

7つ以上、ハイと答えた人は、自意識過剰です。
逆に0もしくは1の人は、自意識が少な過ぎです。
自意識というのは、少な過ぎでも過剰でもいけません。
2から6の人が、まあ適度で宜しいのではないかと思います。

次に、
ときどき、「人目を気にしすぎる僕は、他人に意識があり過ぎるのであって、自意識過剰とは呼べないのではないか?」と訊かれることがあるのですが、それは誤りです。人目を気にし過ぎるのは、「自分が人からどう見られているのか?」を気にしすぎるのであって、興味と関心の方向が自分に向いているのであって、他人に意識があるわけではありません。

たとえば、私は、こうしてヤフーニュース記事を書いているのですが、ユーチューブもやっており、ワードプレスやメルマガもやっていて、そんな中、何か喋ったり記事を書く度に、「これは僕のことですか? 竹内先生は、僕のことについて書いたのではないですか?」と言ってくる方がいるのですが…、
これこそが自意識過剰の成せる業です。私はその度に、「いいえ、〇〇さんのことを書いたのではありません」と返信しなければならない羽目に陥ります。正直、「どんだけ自意識過剰なんだ」と思います。自分に意識が向きすぎるから「竹内先生は、僕のことを書いたのに違いない」と妄想に耽ってしまうのです。

他人である私(竹内成彦)に興味と関心があるのであれば、こんなくだらないことで私の時間や労力を奪う筈がありません。

「人目が気になる」と仰る人は、他人に意識が向いているのではなく、自分に意識が向いているのです。その向き過ぎを自意識過剰と言います。そして、自意識過剰の度が過ぎると、人は心の病(社交不安障害など)になってしまいます。

次に、「どうしたら自意識過剰が改まるか?」ですが、
他人に興味と関心を持つように心掛けることです。自分が他者を喜ばせるために、「自分に何が出来るか?」考える癖を持つことです。一日一善を心掛けることです。そうすれば、「他人の目が気になる」という症状は収まります。自意識過剰が改まります。

どうそ自意識・他意識はバランス良く持つようにしていってください。
そうすれば、心健やかになり、対人関係もうまくいくようになります。

というわけで、今日は、「他人に興味がない、自意識過剰の人」というテーマでお話しさせて頂きました。私の言葉が厳しく聞こえたならスミマセン、お詫び申し上げます。

今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。

      この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

心理カウンセラー(公認心理師)

1960年、愛知県名古屋市で生まれ育つ。1997年06月、地元愛知でプロのカウンセラーとして独立開業を果たす。カウンセリングルーム「心の相談室with」名古屋 の室長。臨床歴25年、臨床数15,000件を超える。講演・研修回数は800回、聴講者は10万人を超える。【上手に「自分の気持ち」を出す方法】など、電子書籍を含め、20数冊の本を出版している。カウンセリング講座などを開催し、カウンセラーを育てることにも精力を尽くしている。

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