【片付け】「片付けができない」は勘違い?片付けが苦手な人に知ってほしい3つのこと
元海上保安官で2児の母、整理収納アドバイザーの川崎みさです。
皆さんは「片付け」は得意ですか?わたしは30年間ずっと苦手でした。なぜなら片付けの方法が分からなかったからです。しかし、片付けを学んで「片付けの何が自分にとって難しいのか」を知るうちに、少しずつ片付けられるようになりました。
以前のわたしと同じように「モノを捨てるのが苦手」「片付けのセンスがない」と思っている方は、ぜひ本記事をご一読ください。
1.「片付け」と「掃除」は違う
「片付け」と「掃除」は分けて考える。人によっては、この当たり前のことも、わたしは大人になり片付けを学んでから初めて知りました。「片付け」と聞くと、「キレイにする」というイメージがあったので「片付け」も「掃除」もまとめて「片付け」だと思っていましたが、実は違います。
「片付け」は出ているモノを元の場所に戻すこと、そして「掃除」は片付けの後に、汚れているところを清潔な状態にすることです。物事はやることが多ければ多いほど複雑になり難しくなります。人間「難しい」と思うことには、どうしても躊躇してしまうもの。ですので、やることをシンプルにするために、まずは「片付け」と「掃除」は違うものだと知る必要があるのです。
2.「整理」と「収納」どちらが苦手?
「片付け」には大きく分けて「整理」と「収納」の2つの作業があります。整理とは、「いる」「いらない」とモノを分けていくこと。そして「収納」は整理をした後に、手元に残すモノを、取り出しやすく使いやすいように置き場所を決めることです。
わたしにお片付けのご依頼をしてくださるお客様の中には、整理(モノをいる・いらない、と分けること)はできているにも関わらず、収納の方法がいまいち分からないせいで「わたしは片付けができない」と勘違いされている方もいらっしゃいますが、整理ができているなら、後はモノをしまうだけ。お片付けの半分は既に「できている」状態なのです。
一方で「片付けができない」と、仰りつつも「使う場所の近くに使うモノを置く」「よく使うモノは手前に置く」など、わたしが口頭でお伝えしただけで、何をどこに置くのかサッと決めることができる方もいます。その方は、「片付けができない」のではなく、「何をどこに置いたら使いやすくなるか、ただ知らなかっただけ」なのです。
3.何歳からでも片付け名人になれる
わたしの母は「超」がつくほど片付けが苦手で、実家は長年「ゴミ屋敷」状態でしたが、64歳から一念発起し片付けを始めました。70歳になった今では、いつ実家に行ってもスッキリと整理整頓されており「片付け名人」と、孫たちから呼ばれるほど片付け上手になりました。
かつては、わたし自身も「自分は片付けができない」と思い込んでいました。しかし、片付けを学んでから、「できない」ではなく「やり方が分からなかっただけ」だということに気がつきました。以前のわたしと同じように、「片付けに成功したことがない」という方は、ぜひ視点を変えて片付けの「何」が自分にとって難しいのかを知ることから始めてみるのも一つの方法ですよ。