起き上がりを解決!ありがちな勘違いをゴルフ専門トレーナーが解説
こんにちは。ゴルフトレーナーの谷崎です。
アマチュアゴルファーの約7割が悩んでいると言われる「起き上がり」。
実は私も10年以上悩んできました。
今回はその「起き上がり」を解決する方法について書いていきます。
長年悩み続けている方に是非読んで頂きたい内容です。
起き上がりとは?
いわゆる「前傾キープ」が出来ず、アドレス時のお尻の位置がスイング中に前に出てきてしまう症状です。「アーリーエクステンション」とも呼ばれます。
起き上がりのデメリットは?
- 手元と身体が近すぎるため、クラブの通り道が狭くなって方向性がバラつきやすくなります
- ハンドファーストにできず、強くボールを打つことができません
- 打点が安定せず、ダフリやトップになりやすいです
ただし、ゴルフ歴が長く、起き上がり歴も長い人は、うまいこと当てることができて、それなりに飛んだり、良いスコアでラウンドできてしまいます。これがまた厄介です…。
起き上がりの原因3つ
(1)「ダフりそう」な感じ
起き上がるのをやめよう!前傾したまま打つぞ!と思っても、地面が近くてダフる予感しかしない。今まで起き上がって当てていたのだから当然ですよね。私もまさにこれでした。
何とか直したつもりでも、ラウンドするとダフりたくないので、また元通り起き上がってしまう方も多いと思います。
残念ながら、これはもうクラブの操作方法、特にリリースの方法を改善しない限り脱出できません。そしてこれには多くの時間を要するでしょう。ゴルフコーチと一緒に改善に取り組むことをオススメします。
ゴルフトレーナーとして指導できるのは、残りの2つの理由です!
(2)勘違いしている
この勘違いに気づいたとき、私の起き上がりは大きく改善しました。
起き上がり=アーリーエクステンション (early extension)
この英語にヒントありです。「早い 伸び」。一体何のことかと言うと、「股関節を伸ばすのが早いよ」という意味です。
アドレスにおける前傾は股関節を曲げることによって作られます。
この股関節の曲げは、スイング中にずっと曲がっているわけではなく、最終的にはどんなプロでも伸びます。
伸ばすタイミングが早いと、起き上がってしまうのです。
多くのアマチュアゴルファーは、バックスイング後すぐに、インパクトに向けてどんどん股関節を伸ばしてしまっています。そうすると骨盤が前へ出てボールに近づいてしまうのです。
正しくは、バックスイングをしたら股関節はローテーションしましょう。
X アドレス→バックスイング→伸ばす→フォロー
O アドレス→バックスイング→ローテーション→伸ばす→フォロー
簡単な修正方法としては、おへその向きを意識することです。
バックスイングでおへそが右を向いたら、その後はグルンと大きく左斜め後ろへ回すイメージです。ターゲットよりもかなり左におへそを向けるくらいで修正してみましょう。
(3)身体が動かない
どうしたら良いかは理解したとしても、その通りに身体が動かないという問題があります。
特に身体の硬い人、シニアゴルファーに多くみられる問題です。
無理して続けていると、股関節や膝、腰を痛める可能性があります。
股関節が思い通りに動く状態を作っていきましょう。
股関節を動きやすくするためのエクササイズ
ヒップヒンジ
目的:股関節から前傾するためのエクササイズ
やり方:ゴルフクラブを両手で持ち、ももの付け根にあてて、そのまま前ももを滑らせるようにお辞儀をします。膝をたくさん曲げるのではなく、おしりをどんどん後ろへ引きましょう。
(ゴルフクラブは意識づけしやすいので持っているだけで、使わなくても大丈夫です)
ヒップローテーション
目的:股関節の回旋可動域を増やすためのエクササイズ
やり方:両方のつま先を内側へ向け、股関節から前傾して、アドレスの姿勢を作ります。体重を右(あるいは左)に乗せ、乗せた方に上半身を回します。お尻のあたりにストレッチ感を感じられたら良いですね。ゆっくり3呼吸して元に戻ります。左右ともに5セットほどやってみましょう。
動画でわかりやすく解説していますので、そちらも合わせてご覧ください。
すぐに実践できる内容ですので、是非参考にして頂き、早速身体を動かしてみてくださいね。