ゴルフトレーナーがオススメする、もっと飛ばすために欠かせない肩甲骨の動き
ゴルフ専門トレーナーの谷崎です。
ゴルフに限らず、あらゆるスポーツで「肩甲骨」はとても重要な役割を果たしています。
胴体と四肢をつなぐ部分だからです。股関節も同じくらい重要ですね。
ここがしっかりしていないと、せっかく筋肉がモリモリでも活かすことができません。
”しっかり”というのは、肩甲骨が安定し、そしてしなやかによく動く状態であること。
単に筋肉ガッチリだけでもダメですし、柔軟性があってやわらかいだけでもダメです。
安定性と柔軟性と両方あることでパフォーマンスを高めることができます。
野球の大谷翔平選手や、ゴルフの石川遼選手は、肩甲骨がとても柔らかいです。(※)
今回は柔軟性アップに焦点を当てた記事になります。
肩甲骨とは
トレーナーの仕事をしていると、肩甲骨がどこにあるのかピンとこない方も大勢いらっしゃることに驚きます。
または、位置はわかるけど意識して動かしたことがないという方も多いです。
背面だし、意識しづらい骨なので、仕方がないことではあります。
肩甲骨は、上腕骨・鎖骨・肋骨と隣り合って関節を構成しています。
したがって、肩甲骨の動きが悪いと影響が大きい部分です。
意識しづらいからこそ、ここが思い通りに動くようになれば、一気にパフォーマンスアップするチャンスと言えます。
肩甲骨の動きと働き
肩甲骨は図のように、左右や上下に動きます。
単体でも動きますが、主に上腕骨の動き、つまり腕が動くのに伴って一緒に動きます。
ここでいう腕の動きとは肩の関節の動きと思ってください。
肩の関節は肘の関節などと違ってグルグルと自由に動かせます。
肩甲骨が無いと、この自由な動きがうまくできなくなるのです。
肩甲骨にはたくさんの筋肉がついていて、腕が効率よく動くために支えになったり、テコの支点のような役割もしています。
ゴルフでの肩甲骨が動くようになるメリットとは?
前述の通り、肩甲骨の動きが大事なのですが、ゴルフではどんなメリットがあるかと言うと、
・大きなスイングが出来るようになる
・代償運動(無駄な動き)が無くなり、本来の力が活かせる
・怪我のリスクが減る
何と言っても一番のメリットは、腕のリーチが伸びますので、スイングアークが大きくなって飛距離が伸びることに繋がります。
私はいつも「思い通りに動く身体を作ることが大事!」と言っています。
せっかくゴルフコーチにスイングを習っても、身体が言うことを聞かないとか、無理してやってどこかに痛みが出てしまっては、ゴルフも楽しめないですよね。
よく動く肩甲骨を手に入れるエクササイズ
(1)正しい肩甲骨のポジションを意識する
以下の3ステップで肩甲骨のあるべきポジションを確認しましょう。
あごは引いて、首が長くなるようなイメージを持ってやってみてください。
立っても座ったままでもOKです。いつでもできます。
何回やるというよりも、気が付いたらやるようにしましょう。頻度が大切です。
(2)肩甲骨を左右に動かす
胸と背中のストレッチです。肩甲骨の動きが意識できたら完璧です。
ゆっくり呼吸をしながら、10回程度行ってみましょう。
(3)肩甲骨を上下に動かす
シンプルですが、人によっては非常にやりにくいと思います。
痛みのない範囲で10回程度行ってみましょう。
今回もどこでも簡単にできるエクササイズをご紹介しました。
気が付いたらどれか1つでもいいのでやってみて欲しいですね。
動画でもエクササイズを説明していますので参考にしてみて下さい。
(※)写真を載せられないので、「大谷翔平 肩甲骨」などで検索すると、とても柔らかいことを証明する写真がたくさん出てきます。アマチュアゴルファーは、あんなに柔らかくする必要はないので、いきなり頑張りすぎないようにしましょう。