冷凍マグロは「常温で解凍しないで!」料理人が必死の呼びかけ【そのワケとは?】
こんにちは、料理人のぱぷちゃんです!
「マグロ」と聞くと、皆さんはどんな料理を思い浮かべますか?
いろいろな料理に使われるマグロですが、やはり一番人気は「生」で食べる「お刺身」や「お寿司」ではないでしょうか?スーパーに行くと、もうすでに解凍されたものが並んでいますが、ネットや専門店で購入すると「冷凍状態のまま」届きますよね!
今回は、その「冷凍マグロを美味しく解凍する方法」をご紹介します!
少しニッチな情報かもしれませんが、この方法を知っておくと、マグロをさらに美味しく楽しむことができますよ。
知っておいて損はないので、ぜひ最後までお付き合いください!
今回の目次
- 解凍すると、黒くなった経験ありませんか?
- 「塩湯水」で解凍して下さい!
- 「塩湯水解凍」のやり方
- まとめ
解凍すると、黒くなった経験ありませんか?
冷凍のマグロを解凍したことがある方なら、一度は「解凍したマグロが黒くなった」経験があるかもしれません。実は、これには理由があります。
黒くなる原因は…赤身の魚に含まれる「ミオグロビン」という色素が酸化によって変色してしまうのが原因です。
そして、このミオグロビンの酸化は「-5度〜0度」の低い温度で起きます。
「塩湯水」で解凍して下さい!
常温で解凍をすると、どうしてもこの温度帯を通過してしまい、マグロが黒くなりやすくなります。そこで皆さんにやって欲しいのが…「塩湯水」を使った解凍方法です。
塩湯水を使うことで、-5度〜0度の低い温度帯を避けて解凍することができます。また、塩を使うことでマグロの旨み(ドリップ)が流出するのを防ぐことが出来るのです!
※塩湯水とは、37度のぬるま湯に対して3%の塩を溶かしたものです!
「塩湯水解凍」のやり方
それでは、具体的な手順をご紹介します。
①ボウルに37度のぬるま湯を用意し、3%濃度の食塩水を作る。
②凍ったマグロのさくをさっと水洗いし、ぬるま湯に入れる
③10分ほどおいて、8割程度まで解けたら引きあげる。
④表面にさっと水をかけて、塩分を落とす。
⑤キッチンペーパーで水分を拭き取る。
⑥バットに乗せ、ラップをし「冷蔵庫」に1時間程度寝かせる
⑦途中で包んだペーパーがびっしょりぬれたら取り換える。
⑧任務完了
37度のぬるま湯は給湯器で設定すれば、簡単にできます。また、③の時間はマグロの大きさによって変わります。※1さく(300g程度)で約10分です!
まとめ
- 解凍したマグロが黒くなる原因は「ミオグロビン」が酸化したもの
- ミオグロビンの酸化は「-5度〜0度」の低い温度で起きる
- 冷凍マグロは塩湯水を使うと、綺麗に解凍できる
- 塩湯水とは、37度のぬるま湯に対して3%の塩を溶かしたもの