斎藤佑樹のような「60先発以上&15勝以下」はMLBでも珍しい!?
斎藤佑樹(北海道日本ハムファイターズ)の契約更改を報じた記事で、日刊スポーツはこう記している。「プロ野球史上、先発を60試合以上経験し、通算15勝以下は斎藤1人だけ」
斎藤の通算88登板中、先発は63試合。15勝と26敗のうち、1敗以外は先発投手として記録している。
一方、メジャーリーグには、60先発以上&15勝以下が8人いる(1900年以降)。1909~11年にワシントン・セネタースで投げたドリー・グレイを除くと、他の7人はいずれも1995年以降にデビューした、最近の投手だ。
彼らのうち、フェリペ・ポーリーノは日本プロ野球でも登板したが、それを含めても、15勝に届かない。2016年に埼玉西武ライオンズで投げたポーリーノは、先発8登板とリリーフ1登板で6敗を喫し、白星を挙げることはできなかった。タイラー・マーリーはシンシナティ・レッズに在籍していて、今シーズンは先発9登板とリリーフ1登板で2勝2敗ながら、奪三振率11.33と防御率3.59を記録した。
なお、ざっと調べたところ、日本プロ野球で先発60登板以上&20勝未満は、10人以上が見つかった。一場靖弘もその一人だ。東北楽天ゴールデンイーグルス(2005~08年)と東京ヤクルトスワローズ(2009、11年)で計66先発。リリーフも含めて91試合に投げ、16勝33敗と1セーブを記録した。
現在も球団に在籍中の投手では、原樹理(東京ヤクルト)がそう。ここまでの5シーズンは、先発65登板とリリーフ21登板で16勝35敗だ。昨シーズンを終えた時点では、先発61登板とリリーフ20登板で14勝33敗。現時点の斎藤と同じく、60先発以上&15勝以下だった。