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北朝鮮今年2発目のICBMは火星17

JSF軍事/生き物ライター
北朝鮮・朝鮮中央通信より2023年3月16日発射の火星17

 3月17日、北朝鮮は前日16日に発射したICBMについて火星17であったことを発表しました。現在行われている米韓合同演習フリーダムシールドを「軍事的威嚇」と表現し、今回のICBM発射はそれに対する警告であるとしています。

 発射は平壌国際空港(順安国際空港)から日本海に向けて行われ、公表された飛行性能の数値は以下の通りです。

  • 最大高度6045km
  • 水平距離1000.2km
  • 飛行時間4151秒(約69分)

 発射には金正恩と娘が立ち会い、ミサイルにはオンボードカメラを装着して地球を撮影しています。なお地球撮影について公式発表文には何も説明が無く、おそらく偵察衛星の開発のためという理由ではなく、単に地球を撮影してみたかったのでしょう。北朝鮮は過去にも偵察衛星の開発とは無関係にミサイルにオンボードカメラを装着して地球を撮影した例が複数回ありました。

北朝鮮・朝鮮中央通信より2023年3月16日発射の火星17と地球撮影
北朝鮮・朝鮮中央通信より2023年3月16日発射の火星17と地球撮影

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北朝鮮2023年ミサイル発射数:3月16日時点で19発

  1. 1月1日午前2時50分ごろ、600mm超大型ロケット弾1発
  2. 2月18日午後5時21分ごろ、ICBM「火星15」1発
  3. 2月20日午前7時20分ごろ、600mm超大型ロケット弾2発
  4. 2月23日未明、戦略巡航ミサイル「ファサル」4発
  5. 3月9日午後6時20分ごろ、新型小型短距離弾道ミサイル6発
  6. 3月12日未明、戦略巡航ミサイル(潜水艦発射)2発
  7. 3月14日午前7時41分ごろ、KN-23短距離弾道ミサイル2発
  8. 3月16日午前7時09分ごろ、ICBM「火星17」1発

大陸間弾道ミサイル×2、短距離弾道ミサイル×11、巡航ミサイル×6

軍事/生き物ライター

弾道ミサイル防衛、極超音速兵器、無人兵器(ドローン)、ロシア-ウクライナ戦争など、ニュースによく出る最新の軍事的なテーマに付いて兵器を中心に解説を行っています。

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