【保育園・幼稚園】夏に出現する保護者の困った要望3選!その理由とクレーマーにならないための解決策
現役保育士です!
毎日暑い!じめじめ!と戦う7月になり、イライラしたり夏バテをしたり、大人も子どもも心身ともに体調管理が難しい季節になってきました。
そんな季節だからこそ、色んなことが気になってしまう。もうこれ以上、苦しめないで!という思いから保育園や幼稚園への要望を伝えてくる保護者の方もいます。
今回はその中から、なかなか応えるのが難しいと感じた要望とその理由、解決策についてお伝えいたします。
蚊に刺されないようにしてほしい!
夏になると絶対に現れる”蚊”。それは保育園や幼稚園にももちろんいて、特に自然に囲まれたような園だと余計に沢山見かけると思います。そこでこの「蚊に刺されないようにしてほしい」という要望。
気持ちはよく分かります。汗をかくことが多いお子さんだと余計に沢山刺されて腫れてしまったり、痒がってご機嫌斜めになってしまったり、睡眠に影響したり。
園でも虫除けを設置するなどの対策はとれますが、常に蚊やその子の周りだけを観察しているわけにもいかないので”刺されないように”というのはなかなか難しい要望でした。
もし、気になるようでしたらご自宅から虫除けを塗ってきていただくのが一番かもしれません。ブレスレットタイプの虫除けは、お子さんだと管理が難しいのでお勧めしません。
こまめに日焼け止めを塗ってほしい!
プールや外遊びなど、保育園や幼稚園では夏でも戸外の活動があり、日焼けをし小麦色の肌になりがちですよね。そこで時々いらっしゃるのが「日焼け止めをこまめに塗ってほしい!」という要望を伝えてくる保護者の方。
日焼けをすると重篤な症状に繋がってしまう皮膚の病気を患っているということなら分かりますが、そうではない場合は難しいです。
多くの人数を見る中でそれをした場合、活動時間が押してしまいます。一人そういう対応をすると他の子もその対応が可能ということになってしまい、多くの子の日焼け止めを塗る作業に時間がかかり、戸外活動どころではなくなってしまいます。
気になるとは思いますが、可能な限りご自宅で全身にしっかりと塗っていただきたいです。お子さんは室内遊びだけでもたくさん汗をかきますので、それを考慮したうえで日焼け止めを選んでいただけたらと思います。
あの保育室の匂いどうにかして!
夏になると、古い園舎や立地によっては排水溝の臭いが上がってきたり、少し湿った臭いがしてしまうなんてことがあるかもしれません。そこであったのが「先生、保育室の臭いなんとかならないですか?」という要望。
大切なお子さんを預けているところなので健康に害がないのかなど心配になりますよね。しかし、これに関しては本当に申し訳ないのですが、担任保育士の力では上司に伝える、芳香剤を置く、できる限り掃除をするくらいのことしかできませんでした。建物の問題なので。
このような施設設備に関してのことが気になる場合、保護者から直接園長や理事長、それでもどうにもならない場合には園がある自治体の方に伝えてもらうのがいいでしょう。そこの改善に関しては莫大な費用がかかることなので、園単体では初動が遅かったりということもあります。
おわりに
蚊に刺されに関して
日焼け止めに関して
保育室の臭い(施設の問題)に関して
夏の困った問題。園・保育士ができること、集団生活の場である園・保育士ではできないことが分かれると思います。
それを知ってもらったうえで、ご家庭でできることはご家庭でやっていただき、どうしてもの場合は園にご相談いただけたらと思います。
少しでも参考になれば嬉しいです!