鈴木誠也の初グランドスラムは通算40本目のホームラン。他の日本人選手は何本目だった!?
6月1日、鈴木誠也(シカゴ・カブス)は、1回裏に三塁打を打ち、2回表に満塁の場面でフライを落球し、その裏に満塁本塁打を打った。試合は、カブスが7対5でシンシナティ・レッズを下した。
日本人選手がメジャーリーグで記録したグランドスラム(満塁本塁打)は、以下のとおり。
鈴木の満塁本塁打は、日本人選手の23本目。吉田正尚(ボストン・レッドソックス)に続く、10人目だ。彼らの他に、松井稼頭央は、レギュラーシーズンのグランドスラムはなかったものの、2007年のディビジョン・シリーズ第2戦に、2死満塁の場面でホームランを打っている。
ちなみに、ラーズ・ヌートバー(セントルイス・カーディナルス)のグランドスラムは、まだ0本だ。デーブ・ロバーツ(現ロサンゼルス・ドジャース監督)は、1999年と2002年に1本ずつ打っている。
鈴木のグランドスラムは、メジャーリーグ通算40本目のホームランだ。その前の9人のうち、初めて満塁本塁打を打った時点の通算本塁打が鈴木より多かったのは、大谷翔平(当時ロサンゼルス・エンジェルス/現ドジャース)しかいない。大谷の初グランドスラムは、通算99本目のホームランだった。
松井秀喜は、初本塁打がグランドスラムだ。吉田は、2ランとソロに続く、通算3本目のホームランがグランドスラム。2本目と3本目のホームランは、同じ試合の同じイニングに打った。
また、鈴木に満塁本塁打を打たれたハンター・グリーンは、その前の被本塁打47本に、グランドスラムがなかった。鈴木と同じく、今シーズンがメジャーリーグ3年目のグリーンは、2017年のドラフト全体2位。最速100マイル以上の4シームを投げる、ハードボーラーだ。今シーズンは、6月1日の6イニング5失点(自責点5)を含め、先発12登板で防御率3.44を記録している。
日本人選手10人の初グランドスラムのうち、9本は、相手の投手にとっても初めてのグランドスラム。そうではないのは、松井秀喜の初グランドスラムだけだ。ジョー・メイズは、ブッチ・ハスキー、松井秀喜、トラビス・ハフナーに、満塁本塁打を打たれた。
城島健司は、1本目のグランドスラムを、フロイド・バニスターの息子、ブライアン・バニスターから打った。吉田の初グランドスラムの相手、ハビー・ゲラは、今シーズン、阪神タイガースで投げている。