なすのアク抜きは「塩水を使って下さい!」料理人が必死の呼びかけ【そのワケとは?】
こんにちは、料理人のぱぷちゃんです!
皆さん「なす」は好きですか?
なすは「夏野菜」のイメージがあると思いますが…実は旬は5月〜10月と長く、初夏から秋にかけて楽しむことができます。この時期のなすは特にみずみずしく、甘みが増して美味しいんです!
また、なすは多様な料理に使える万能野菜で、焼きなす、煮びたし、揚げびたし、炒め物など、さまざまな調理法で楽しむことができます。
そんな万能食材であるなすですが、皆さんは「アク抜き」を正しくできてますか?
今回は「なすのアク抜き」について詳しく解説したいと思います。なすが好きな人はぜひ最後までお付き合いくださると嬉しいです!
今回の目次
- なすのアク抜きの2箇条
- 塩水を使うこと
- 3分間以上しないこと
- まとめ
なすのアク抜きの2箇条
なすのアク抜きをする上で、皆さんに覚えてもらいたいことが2つあります。
1つ目は…「塩水を使うこと」
2つ目は…「3分間以上しないこと」
それぞれ、どういった意味があるのか?1つずつ詳しく見ていきましょう!
塩水を使うこと
まず、1つ目の「塩水を使う」について見てきましょう!
皆さんはなすのアク抜きをする時は「水」ですか?それとも「塩水」ですか?
私が塩水をオススメする理由は…「油の吸いすぎを防止できるから」です。
皆さん、なすを調理するときに『え、こんなに油を吸うの!?』と驚いた経験はありませんか?そうなんです、なすは油をこれでもかというほど容赦なく吸収します(泣)
油を大量に吸ったなすは確かに美味しいですが…カロリーがおばけです。
そんな問題を緩和するのが…「塩水」です。なすを塩水にさらしておくことで、なすの細胞壁が引き締まり、油の吸収を抑えることができます!
※塩水濃度は1%程度が目安
3分間以上しないこと
2つ目は「3分間以上しないこと」です。
皆さん、なすをさらすとき「時間」を決めていますか?もし、時間を測らずになんとなくやっていたら、ちょっと勿体無いかもしれません!
なぜなら…なすに含まれる「ナスニン」や「カリウム」は水溶性のため、長時間の塩水に浸すと栄養が流れ出てしまうからです。
特にこの「ナスニン」がとても重要です。
ナスニンは、なすの紫色の皮に含まれる抗酸化物質で、体内の活性酸素を除去する働きがあります。また、カリウムは体内の水分バランスを整えるミネラルで、むくみの解消に役立ちます。しかし、これらの栄養素は水に溶けやすい性質があるため、長時間塩水にさらすことで失われてしまうのです。
なすのアク抜き方法
せっかくなので、私がいつもやっている「アク抜き方法」をお教えしましょう!
①なすは作る料理の用途に合わせて、カット。
②塩水に2分間ほどさらす。
→水1ℓに対して塩大さじ1
③水を切り、キッチンペーパーで拭く。
「水1ℓ:塩大さじ1」です。これ以上塩を入れてしまうと、なすが塩辛くなってしまうので注意が必要です!
まとめ
- ポイントは、塩水を使うことと、3分間以上塩水に浸さないこと
- 塩水を使うと、油の吸いすぎを防止できる
- 3分間以上アク抜きをすると「ナスニン」や「カリウム」が流れ出てしまう
- 塩水は…「水1ℓ:塩大さじ1」