イチローも将来は!? 通算500盗塁以上のスピードスターは2人に1人が監督を経験している
500盗塁以上の39人中19人は、メジャーリーグで監督を務めた。39人には、現役選手のホゼ・レイエス(ニューヨーク・メッツ)と、プレーはしていないものの引退もしていないイチローを含む。現役監督のポール・モリターは、2015年からミネソタ・ツインズを指揮している。
また、3000安打&500盗塁以上は、7人中4人が監督の経験者だ(3000安打以上は32人中8人)。モリターと同じく、イチローも3000安打と500盗塁を記録している。
ただ、500盗塁以上の監督は、1980年以降に限ると、モーリー・ウィルス(1980~81年)、デービー・ロープス(2000~02年)、モリターの3人しかいない。他の16人が監督を務めたのは、直近でも85年前。選手との兼任も多く、初めて監督に就任した時点では500盗塁に達していなかった者もいる。3000安打&500盗塁以上も、モリター以外の3人は1910年代あるいは1920年代に、プレーイング・マネージャー(選手兼監督)としてチームを指揮した。
達成の前後を問わず、500盗塁以上の約半数は監督を経験しているが、今日においては稀。モリターは例外的な存在ということだ。
モリターは選手としての実績と評価――2004年に最初の投票で殿堂入りした――だけで、監督になったわけではない。彼の前にツインズの監督だった2人、トム・ケリーとロン・ガーデンハイヤー(現デトロイト・タイガース監督)の下でコーチを務め、その間には、シアトル・マリナーズでもコーチとして働いた。