セブンの「チリトマト味ヌードル」は定番「チリトマト」にどこまで近づけている?
セブンプレミアムとカップヌードルの「チリトマト」食べ比べ
今回レビューするカップ麺は、セブンプレミアムの「チリトマト味ヌードル」。サンヨー食品系のメーカーが製造を担当しています。
「チリトマト」のカップ麺といえば、大定番「カップヌードル チリトマトヌードル」を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。実際にセブンプレミアムのカップ麺の中には、醤油味やシーフード味、カレー味など「カップヌードル」のフレーバーを強く意識していると推測できる商品が多く、それらは「カップヌードル」とスープの味や具の構成など似通っていながら、安価というアドバンテージがあります。
そこで今回は、最近発売された「チリトマト味ヌードル」が本家の「カップヌードル」にどれだけ肉薄できているか、その"ジェネリック”カップヌードルぶりを検証していきたいと思います。
両者の価格設定は、「セブンプレミアム」が税別158円なのに対し、「カップヌードル」は236円。「カップヌードル」はお店によって安く売られている場合もありますが、スーパーで買うなら30~50円程度、コンビニで買うなら70円程度の価格差になることが多そうです。
内容物の違いは?
内容物を見ると、どちらも別添袋は入っていません。
両者似たような内容物の構成となっていますが、「カップヌードル」に比べて「セブンプレミアム」の粉末がそれほど赤くないことや、「セブンプレミアム」には「カップヌードル」名物の「白い謎肉」ではなく鶏肉だんごが入っている違いがあります。
内容量は「セブンプレミアム」が80グラムなのに対し「カップヌードル」は76グラム、麺量は両者ともに60グラムとなっており、大きな違いはありません。
完成後の両者を見ると、肉の違いの他に、トマト加工品は「カップヌードル」が多いのに対し、キャベツやインゲンは「セブンプレミアム」が多く見えました。
肉以外の具が両者同じ構成で、特にカップ麺では珍しいインゲンが共通して入っていることを考えると、やはり「セブンプレミアム」は定番の「カップヌードル」を強く意識していることが推測できます。
スープや麺の違いは?
「セブンプレミアム」のスープは、トマト味をベースに、チリの辛味やスパイスでパンチを加えています。「セブンプレミアム」だけ食べると違和感なくチリトマト味だと思えますが、「カップヌードル」と一緒に食べて比較すると、トマトの酸味もチリ系の辛味もおとなしく、酸味や辛味が苦手でなければ少し物足りなく感じてしまうかもしれません。
セブンプレミアムの”ジェネリック”カップヌードル系の商品では、醤油味などもっと本家に肉薄しているものもありますが、今回のスープはそこまで再現性は高くなかったです。
麺は中細で縮れのついた油揚げ麺。「カップヌードル」の麺とよく似ています。並べて比べると「カップヌードル」の方がつるみや弾力が強く、色が白っぽいのですが、別々に食べればよくわからない程度の違いしかありませんでした。麺量も両者60グラムで同じです。
価格は「セブンプレミアム」、酸味と辛味は「カップヌードル」
「セブンプレミアム」と「カップヌードル」の「チリトマト」味を比較しましたが、具の鶏肉だんごと「白謎肉」の違い、トマト加工品の量の違い、野菜の量の違い、さらにスープの味も酸味や辛味に大きな違いが見られました。
普段から「カップヌードル」を食べているファンの人にとっては、特に両者のスープの違いが大きいので、酸味や辛味がおとなしい「セブンプレミアム」はあまりおすすめできないように思います。一方で、普段はあまり「カップヌードル」を食べておらず「チリトマト」味にそれほどこだわりがないのであれば、安価な「セブンプレミアム」をおすすめしたいです。