保育園児の親の職業10例「労働時間10時間超えからバイトまで」現役保育士が紹介
現役保育士&幼保英検1級です。
基本的に両親の就労が利用条件となっている保育園ですが、保育園児の親はどのような職業・仕事をしているのでしょうか。
気になりますね。
保護者の職業の例や保育園の利用度合いを紹介しますよ。
保育園児の親の職業は様々
入園時には保育園に「緊急連絡票」や「児童調書」などの書類を提出しますが、これらに保護者の勤務先名を記入します。
自営業の場合は、市区町村に提出する書類と同様に自営業者である旨と連絡先を記入します。
保護者の職業は実に様々で、勤務形態も正職員とは限りません。
保育園児の親の職業例10
保護者の職業例と保育園の利用度合いを紹介します。
どのような職業が多いかは、保育園の立地に左右されるため、地域により傾向に違いが生じます。
夫「技術職」妻「カフェ店員」
保育園を利用している保護者は正職員ばかりではありません。
サナちゃんのお家は、お父さんはフルタイム勤務の技術職ですが、お母さんは某大型ショッピングセンター内のカフェでパートタイム勤務しています。
お母さんは平日休みの日もあり、そのような日はサナちゃんも保育園をお休みしてお家時間を満喫しているようです。
夫「会社経営」妻「管理部門で勤務」
自営業者から法人成り。
今では社員6名を雇用する会社の社長であるタクミ君のお父さん。
いち自営業者が法人化した場合は児童調書も更新するので、保育士はお父さんのサクセスストーリーを把握することになるのですね。
夫「イベント企画会社」妻「イラストレーター」
職業がイベント企画関連の保護者は、保育園の発表会や運動会の演出が気になる様子。
もっと「ああして、こうして」と言いたくもなるようです。
イラストレーターのお母さんも保育参観の親子制作で、上手すぎる似顔絵を披露。
「おおー」と注目を浴びていました。
クリエイティブ系のお仕事の保護者は在宅勤務など融通が利くようで、早めのお迎えで子どもを習い事に送り届けている率が高いです。
夫「管理部門で勤務」妻「保育士」
保育園児の親の職業が保育士というパターンは非常に多いですが、保育士としては同業の保護者、関わりやすいですね。
保育士の仕事や気持ちをよく理解してくれ、連絡を入れるべき場面では情報共有を忘れず、保育園の利用も必要な時間のみになるよう配慮があります。
夫「小学校の教頭先生」妻「小学校の教諭」
コロナ禍の登園自粛要請期間も保育園に登園を続けたヒカリちゃん。
登園児がヒカリちゃんたった一人という日もたくさんありました。
小学校の先生の多忙さを改めて認識した期間となりました。
筆者の勤務園には職業学校の先生という保護者が複数いますが、3家庭は両親とも学校の先生で、学校という職場は職場結婚が多いのだなあと実感しています。
夫「税務官」妻「営業」
仕事が第一ということが良く伝わってくるミユちゃんの両親。
38度の発熱があったらお迎え要請などのルールが各保育園で定められていますが、お迎え要請から3時間経過してもお迎えが来ません。
明らかに体調が悪そうという日もいつものように登園するミユちゃんです。
夫「営業職」妻「経理」
毎日朝は7時に登園、19時30分に降園。土曜保育まで利用しているアキラ君一家。
あまりにも保育園の利用時間が長いと保育士たちも、保護者の仕事の状況について思いを巡らせます。
土曜日はお父さんは接待ゴルフの日もあるようですが、「毎週接待はさすがにないでしょう」「お母さんの方は土曜日休みのはずなのに」などと保育士たちは話しています。
夫「製造部門勤務」妻「製造部門勤務」
大企業の製造拠点のそばにある保育園の場合、親同士の勤務先が同じという子が保育園内に何人もいる場合があります。
勤務先でも保護者同士が保育園について話すことがあるのか、卒園時には保護者から保育園への贈り物の相談などしているようです。
夫「IT部門勤務」妻「育休中」
第二子以降の育休中でも保育園は利用できます。
育休中に上の子が何時間保育園を利用するのかは家庭によって考え方が違い、まちまちです。
お父さんも半年の育休を取得したテッペイ君一家。
一方、両親揃っての育休中も、テッペイ君は育休前と同じく7時30分登園、17時50分降園。
生まれたばかりの2人目は日中はほぼ寝ているでしょうし、お父さんとお母さんとで一体何をしているのだろうと保育士同士で話をしていました。
夫「製造部門勤務」妻「職業訓練中」
何らかの理由で仕事を辞めても、即退園にはなりません。
ハローワークで職業訓練を受けている場合は引き続き、就業中と同じ条件で保育園を利用できます。
離職後、キャリアチェンジをするべく職業訓練で頑張っていたユイト君のお母さん。
「資格試験があるのでその日は30分の保育延長をお願いできませんか」と申し出があったときは、もちろんとお返事しましたし、その後、「新しい仕事が決まりました」の連絡はとても嬉しかったですよ。
まとめ
保育園児の親はどのような職業・仕事をしているのか、特徴や保育園の利用度合いを含めて例を紹介してきました。
ちなみに、保育園の先生は保護者の勤務地や仕事が休みかどうかの情報を高確率で把握しています。
「保育園に在宅勤務や仕事休みはバレる?」という記事で紹介しているので、合わせて参考にしていただければ嬉しいです。