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超実践教育機関「タイモブ」の華麗なる挑戦…国を超え、世代を超え、コロナ禍を超えて(3、了)

鈴木崇弘政策研究アーティスト、PHP総研特任フェロー
「タイモブ」は、今後も俊敏かつ果敢に仕掛けていく(写真:ペイレスイメージズ/アフロイメージマート)

[タイモブの強みとは]

(鈴木) ありがとうございます。お話を伺っているだけでもワクワクしてきますね。これまでに伺ったお話にもすでに出てきているかと思いますが、タイモブさんの組織や事業の強みは何でしょうか。

(菊地) それは、世界中に広がる「パートナーネットワーク」と世代を超えてシナジーが湧き起こる「コミュニティ」です。もう少し詳しく説明させてください。

 まず、世界中に広がる「パートナーネットワーク」についてです。

 それは、これまで世界42ヶ国300件以上の海外インターンシップ、海外研修をご一緒させていただいた世界中に広がるインターン受け入れ先の企業さまやパートナーと、時代に即した実践機会の提供を企画・実施しています。各社、パートナー毎に「らしさ(持ち味)」があります。その「らしさ」を最大限活かしながら、世界中の多様な組織や人、自然とのコラボレーションを通じて、次世代リーダーを生み出すムーブメントを牽引します。

 次が、世代を超えてシナジーが湧き起こる「コミュニティ」です。それは海外インターンシップや海外研修等に参加した世界への挑戦者が集まるコミュニティを運営しています。国籍・世代・ジェンダー・所属・個人の限界、あらゆる境界を超えて、これからの変化を担う人が繋がり、シナジーを生み出すコミュニティ。それはまるでエネルギーに溢れた“お祭り”のよう。その場に一歩足を踏み入れた瞬間に高揚感があり、仲間同士切磋琢磨する過程で絆が生まれますし、生まれてきているわけです。

世界への挑戦者が集まる、タイモブコミュニティ。写真は年1回開催の運動会にて。写真:タイモブ提供
世界への挑戦者が集まる、タイモブコミュニティ。写真は年1回開催の運動会にて。写真:タイモブ提供

 このようにして、「自分はこれだ!」という各々の旗印の下、次々に新たなプロジェクトや事業が生まれ、そこから更にシナジーが生み出される未来を創る生態系。1人1人がリーダーであり、フラットなコミュニティで、多様な想いを持って行動する人たちが集まっています。

 1人1人の素晴らしい想いを、100年先の未来へ繋げていけるように、私たち(タイモブ)は、皆さんと共に未来を創るコミュニティであり続けていきます。

[今後の方向性等]

(鈴木) 心強い思いとパワーを感じました。素敵な活動であり、熱い思いですが、同時にクール(カッコいい)ですね。では最後に、タイモブさんの今後の方向性や実現していきたいことは何でしょうか。これまでにお話しくださった部分と重なる部分もあるかとは思いますが、改めてお聞かせください。

タイモブの未来イメージ 写真:タイモブ提供
タイモブの未来イメージ 写真:タイモブ提供

(菊地) 国籍・世代・ジェンダー・所属・個人の限界、あらゆる境界を超えて、これからの変化を担う人たちの実践機会、きっかけを創出できる「場」でありたいと思っています。しかしながら、「国籍」の部分に関してはまだ十二分に実現できていないのが現状です。

日本to海外のアウトバウンドだけでなく、今後、海外to日本や海外to海外等、国籍関わらず多くの方々を対象に実践機会をお届けしたいと考えています。

地球規模で挑戦できるオンライン海外インターン。これを世界中の方々の実践機会として活用できるように、サービス向上を目指す。写真:タイモブ提供
地球規模で挑戦できるオンライン海外インターン。これを世界中の方々の実践機会として活用できるように、サービス向上を目指す。写真:タイモブ提供

 また、「何かに挑戦したい!」、「社会課題に取り組みたい!」と思う方々が年齢や個人・法人関わらず訪れてくださるような実践機会のプラットフォームとして存在していけるように、少しでも多くの方々に知っていただけるように、活動を加速させていきます。

この対談が、少しでも次世代リーダーを増やすため、私たちの活動を知っていただく機会となれば幸いです。宜しくお願いします。

(鈴木) 仕事、育児や家事も含めた家庭のことなど様々にお忙しいなか、お時間をいただき、非常に刺激的で、興味深いお話を伺わせていただき、本当にありがとうございました。お話しを伺っていて、私自身も今すぐにでも何かアクションを起こさないといけないというモチベーションをいただきました。ありがとうございます。タイモブや菊地さんの今後ますますのご活躍に期待させていただくと共に、今後も注目させていただきます。

[関連記事]

・「超実践教育機関「タイモブ」の華麗なる挑戦…国を超え、世代を超え、コロナ禍を超えて(1)」

・「超実践教育機関「タイモブ」の華麗なる挑戦…国を超え、世代を超え、コロナ禍を超えて(2)」

[対談者略歴等]

〇菊地恵理子:タイガーモブ株式会社 代表取締役CEO 

菊地恵理子さん 写真:本人提供
菊地恵理子さん 写真:本人提供

 関西学院大学総合政策学部在学中に1年間休学し、蘇州大学に語学留学の後、上海のインターンシップではホテル業を経験する。大学卒業後に入社した株式会社ジョブウェブでは4年間勤務。新卒採用の営業職に従事したのち、「タイガーモブ」の前身となる海外事業部を立ち上げる。ジョブウェブ退職後、「タイガーモブ」を設立し、急成長するアジア新興国を中心に、アフリカ、南米、中東等世界各国での海外インターンシップの機会を提供。世界42か国での多種多様で実践的なビジネスインターンシップを通して、時代を牽引するリーダーを輩出している。

 第16回女性起業家大賞・スタートアップ部門特別賞、イノベーションにあふれた女性経営者を表彰する「EY Winning Women 2018」では、ファイナリスト5名に入る。また、内閣府主催のシンポジウム「つなぐ、架け橋~アジア・太平洋で活躍する女性起業家たち~」にて、アジア等で活躍する女性起業家として選出された。

タイガーモブ(略称はタイモブ)

2016年4月設立で、次のような事業を行う教育実践機関。

・海外インターンシップ、コミュニティサイト”タイモブ”の運営

・小学生/中学生/高校生/大学生/社会人向け海外インターンシップ・海外研修の企画・実施

・企業向け社員研修の企画、実施

・集客支援

・グローバル人材採用支援

●タイガーモブ の名前の由来

「虎のように、勢いよく未来に向かって突き進め」という意味を込めています。

 Be A Tiger!!

政策研究アーティスト、PHP総研特任フェロー

東京大学法学部卒。マラヤ大学、米国EWC奨学生として同センター・ハワイ大学大学院等留学。日本財団等を経て東京財団設立参画し同研究事業部長、大阪大学特任教授・阪大FRC副機構長、自民党系「シンクタンク2005・日本」設立参画し同理事・事務局長、米アーバン・インスティテュート兼任研究員、中央大学客員教授、国会事故調情報統括、厚生労働省総合政策参与、城西国際大学大学院研究科長・教授、沖縄科学技術大学院大学(OIST)客員研究員等を経て現職。新医療領域実装研究会理事等兼任。大阪駅北地区国際コンセプトコンペ優秀賞受賞。著書やメディア出演多数。最新著は『沖縄科学技術大学院大学は東大を超えたのか』

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