再び龍が蘇る。超濃厚豚骨の黒龍スペシャル。千代県庁口の駅を歩いて数分、黒い龍が目覚める。
知る人ぞ知る名店
博多という街は奥が深い。ラーメン王国であるが故、幾千ものラーメン店が存在する。そしてこんなところにも名店が。千代県庁口の駅を歩いて数分、団地の一角の商店街のようなところにお店が。いつオープンしたのか。いつ営業していたのか。謎が多いお店。
その名も「黒龍らーめん」。調べてみると10年ほど前にオープン、そして休業。最近なのかここ数年なのか、再び龍が蘇った。
昼営業と夜営業がわかれており、夜は居酒屋メニューが充実し酒も飲めるラーメン居酒屋。
店内はこのようにテーブル席と、カウンター席もある。
どこかレトロ感もあるインテリアは賑やかにも感じる。この雰囲気、嫌いじゃない。
黒龍スペシャル
ラーメンはド豚骨の黒龍とあっさりの白龍がある。基本ラーメンを選べばトッピングでメニューが変わる。これはぜひ黒龍を食べてみたい。その中でも超濃厚豚骨の黒龍スペシャルを。
これはいい。泡プクのクリーミィ、見た目からわかる仕上がり。骨の髄までとことん煮込んだとろみあるスープ。
一口スープをいただき、美味い。濃厚でクリーミィ、まろやかさもある。ただ、元祖泡系とはまた違う味わいである。スープのインパクトが強く、調味料は必要ない。そのままが一番味わえる。
麺は細麺がまたよくスープに馴染んで美味しい。トロッとスープと麺の絡みが非常に良く、麺がスープを持ち上げ味わいよくスルスルっと入っていく。
濃厚なのにサラッといただき、即替玉。
替玉時もラーメンのタレなど必要ない。それくらいインパクトがあるスープ。スープの濃度もさることながら、豚骨のガツンとくる旨味を活かすカエシの控えめな味わいも良い。これぞまさに、ド・とんこつ。
そしてこのチャーシューがまた美味い。トロッと柔らかく、濃厚スープに馴染んだ味わいが美味い。
卓上調味料はこんな感じ。ただこの黒龍スペシャルにはあまり必要ないか。ただお好みで。しいて言えば、ゴマくらいかな。
店内にあるメッセージ。これは博多ラーメンを食べるときには、ぜひ読んでもらいたい。
辛子高菜や紅しょうがを入れたくなるのはわかるが、まずはしっかりラーメンのスープを味わってから、が個人的にも良いと思う。
なぜならば、大きく味が変わってしまうから。せめて半分はそのままで食べてもらえると、そのお店の特徴やこだわりを感じれるようになってくる。
本来、紅しょうがはお口直しの意味合いもあるから、そんなことも考えながらラーメンを食べると楽しみも増えてくる。
これは本当に美味いよラーメン。蘇った龍は閃光の如く味が駆け巡る。ラーメンは申し分なく美味い。
ただ興味は夜の居酒屋メニュー。これは酒を飲んでおつまみをいただき、逆に飲んだ後にはあっさり白龍でも良いのではなかろうか。こんな場所に名店が。博多の街ではこんな素晴らしい出会いと発見があるのも楽しい。