まさかやってないよね!?掃除のプロがやらないNG掃除3つ
テレビやSNSなどでよく見かける「掃除の裏ワザ」。便利なものもたくさんありますが、じつはNGな掃除法も結構あるんです。クリンネスト1級の資格を持つ筆者が、意外と知らない「NG掃除」3つをご紹介します。
【NG掃除1】なんでも分解して掃除する
エアコンや洗濯機、トイレタンクなど「なんでも自分で分解して掃除する」という方法を、SNSなどでたびたび見かけます。ですが、じつは取扱説明書に「分解しないでください」と明記してあるものがかなり多いのです。
例えば、浴槽エプロンの分解掃除。筆者宅は一般的なユニットバスですが、取扱説明書には「水漏れやケガの恐れがあるので外さないでください」と明記してあります。エアコン、洗濯機の取扱説明書にも、大きく「分解禁止」の文字(火災・感電・けがの恐れ)。トイレのタンクも、分解できるタイプばかりではありません。素人判断で分解するのは危険。取扱説明書に従って、できる範囲で掃除するのが一番です。どうしても汚れが気になる場合は、専門知識のあるプロに頼りましょう。
【NG掃除2】冷蔵庫の上にラップをする
「冷蔵庫の上にラップをして汚れを防ぐ」というのも、よく見かける予防掃除の裏ワザですよね。ですが、大手メーカー数社の取扱説明書を調べてみると、「放熱スペース確保のため、冷蔵庫の上に直接ものを置くことは禁止」されています。排気口が上部にないタイプでも、ラップで覆うのはおすすめできません。
大きな冷蔵庫の上すべてにラップをする手間、取り替える手間を考えると、あまりメリットがあるとも思えないですよね。それよりも、1〜2ヶ月に1度、ササッとほこりを取るほうが早く終わります。ほこりがサラッとしている場合はハンディモップで、油を含んでいる場合は、アルカリ電解水を含ませたキッチンペーパーで拭けば、簡単にキレイになりますよ。
【NG掃除3】なんでも「オキシ漬け」
今では定番の掃除法になっている『オキシ漬け』。酸素系漂白剤のオキシクリーンを溶いたお湯に、衣類などを漬けおいて、汚れやにおいを落とす掃除法です。万能な洗剤というイメージがあるかもしれませんが、じつは使えないものも多いので、使用には注意が必要です。
使えないものをすべて覚えるのは大変なので、各ご家庭で使いみちを決めてしまうほうが確実です。筆者宅では基本的に「上靴洗いと洗濯」に限定して使っていますよ。
「買ったら読む」習慣を
新しい家電や洗剤を購入したら、まずは取扱説明書や使用上の注意を読むことが大切です。「みんながしているから大丈夫」と、間違った方法で掃除してしまうと、故障の原因や、思わぬケガに繋がる可能性も。少し面倒に感じるかもしれませんが、「買ったら読む」を習慣にしてくださいね。
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