泣き叫ぶ子には原因があった!保育士が教える「落ち着いて話してくれる魔法の一言」
こんにちは!ぽん先生です。
「少しでも楽しく子育てを!」をモットーに、現在子育て世代を集めてオンライン講座を開いたり、育児に関する情報の発信を行ったりしている現役の保育士です。
今回は泣き叫んで怒る子が落ち着いて話すようになる方法についてお話ししていきたいと思います。
怒った子のあるある
・何か気に入らないことがあると、すぐにひっくり返って泣く。
・自分の思いが通るまで叫び続ける。
なんていった子どもの行動に困っている方は多いかと思います。
家の中ならまだしも、外だと周りに迷惑をかけてしまうと心配になってしまいますね。
そのため、ほとんどの場合は子どもの要求を受け入れることになってしまうでしょう。
また、他人に対しては普通に接しているのに、親にだけはそういった姿を見せるという子も少なくないと思います。
そんな子どもたちの困った姿ですが、ある関わり方を知っていると、子どもたちのそういった姿は少しずつ消えていき、最後は一切なくなるのです。
その方法さえ知っていれば、周りの迷惑を心配したり、「いい加減にしなさい!」と怒ったりする必要はもうなくなりますよ。
一体どんなやり方があるのでしょうか。
やってみよう!
子どもたちが泣き叫ばなくなる方法。
それは泣き叫んでいる時は、一切子どもに手を出さないことです。
しかしながら、放置するわけではありません。
そんな時には、
「何かしてほしいの?言ってくれたら何でもお手伝いするからね!」と声をかけてみることです。
例えば、一人で靴下を履こうとしていたとしましょう。
もし、2,3回挑戦してみてできなければ、靴下を放り投げ、寝転がって泣き叫ぶことがあると思います。
そんな時に、決して「しょうがないなぁ」と手を出してはいけません。
「何かしてほしいの?言ってくれたら何でもお手伝いするからね!」と何回か声をかけ、「靴下やって!」と言われてから初めて手伝うようにするのです。
どうして収まる?
一体なぜこういった関わりを通して、泣き叫ぶことがなくなるのでしょうか。
それは、言葉しかコミュニケーション手段として使えない環境を作れるからです。
例えば、泣き叫んでいる子に対して大人が手を出してしまうと、その方法がその子にとってのコミュニケーション手段となってしまいます。
つまり、泣き叫ぶことで大人が靴下を履かせてくれると学習するのですね。
するとそれ以降、その子は泣き叫ぶ事で大人に靴下を履かせてもらおうとします。
そのため、言葉を使ってやり取りをしたい場合には、泣き叫んでいる時には手を出さないようにすることが必要なのです。
そうすることで、子どもはその方法ではコミュニケーションをとることができないと判断し、違う方法、つまり言葉でアプローチしようと変わっていくのです。
ポイントは2つ!
使う際には、いくつか注意していただきたい点があります。
①最初は子どもの気持ちを代弁する
最初は「もしかして、〇〇がしてほしかったの?」「うん」「そうだったんだね。じゃあもう一度教えてくれる?」などと代弁してあげると良いです。
なぜなら、そういった関わりを通して、自分の思いを言語化することが段々とできるようになっていくからです。
ただし、こういった対応はあくまで一時的なものであるため、少しずつ代弁する機会を減らしながら関わると良いでしょう。
そして、最初には必ず、「何かしてほしいの?」と声をかけておくことを忘れないようにしてくださいね。
②継続して行う
「何かしてほしいの?」と声をかけたからと言って、もちろん子どもがすぐに何でも話してくれるようにはなりません。
大切なのは継続して話しかけるようにすることです。
そうする事で、少しずつ言葉で伝えられるようになっていき、泣き叫ぶような姿が段々となくなっていくのです。
思いがけないメリットも!
さて、泣き叫ばなくなるというメリットがあるのですが、もう一つ嬉しいメリットが隠れています。
それは、自分から周りに助けを求められるようになるということです。
なぜなら、こういった関わりを通して話さないと相手に思いが伝わらないという事を覚えられるからです。
小さい頃は、困っていると何もしなくとも周りの人たちが助けてくれますが、成長していくに連れてそうはいきません。
しかし、言葉で相手に伝える習慣がないと、「周りの人は自分が困っているのが分かるはず。いつか助けてくれるはずだ」という誤った考えを持つようになってしまいます。
つまり、大人になってからも周囲の助けに期待してしまうのですね。
ところが、相手に要求を言葉で伝える習慣が付いていると、困った時にはすぐに周りに助けを求めることができるのです。
このように、幼少期にしっかりと「言葉で伝える」習慣を身に着けておく事で、周りと協力的な関係を築くことのできる自立した人格を形成することに繋がるのです。
まとめ
今回は叫んで怒る子が落ち着いて話すようになる方法についてお話ししました。
泣き叫んで自分の思いを通そうとするのは、どうしてもやめてもらいたいもの。
そのためには、子どもが泣き叫んでいる時は一切手を出さず、「何かしてほしいの?言ってくれたら何でもお手伝いするからね!」と声をかけるのが良いです。
そうする事で、泣き叫ぶことがコミュニケーションの手段として使えなくなり、自分の思いを言葉で伝える習慣が付きます。
注意点は2つで
①最初は子どもの気持ちを代弁する
②継続して行う
ということを忘れないようにしてくださいね。
最後に。
子どもが泣き叫ぶ声を聞くと、ついイラッとしてしてしまうもの。
しかし、そこにはその子の持つ「ある思い」があり、それを伝えるための手段として泣いたり叫んでだりしているのです。
それを理解し、その目的を探してみようと考えれば、少しは怒りが収まることでしょう。
子どもの感情に振り回されないためのポイントとして、ぜひ覚えておいていただけたらと思います。