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メンバー間の恋愛ストーリーに「いろいろな感情が込み上げました」。10周年へ走るわーすたの熱い夏の裏側

斉藤貴志芸能ライター/編集者
左から松田美里、三品瑠香、廣川奈々聖、小玉梨々華(エイベックス提供)

この夏はブラジル遠征に数々のフェス出演、全国10都市を回るライブハウスツアーと、一段と盛り上がっているわーすた。13枚目のシングルとなる『夏恋ジレンマ』も発売された。王道の胸キュン系ラブソングで、メンバー同士の片想い設定のストーリーを織り込んだMVも話題を呼んでいる。来年3月には結成10周年を控え、勢いを加速中。今回のインタビューも時に脱線しながら、面白い話が聞けた。

ブラジルで日本ではない歓声を浴びました

――地球の反対側のブラジルでのライブは感動的だったようですが、日本ではないような体験もできました?

三品瑠香 あまりない歓声を浴びました。たとえばレスを送ると、日本だとみんなハッと息を呑むんですけど、ブラジルの皆さんは「キャーーーッ!!」という(笑)。

廣川奈々聖 1ブロックが沸き上がる感じ。ミーグリでも周りの目を気にせず、大きなジェスチャーで愛を伝えてくれて。メンバーに対して緊張もなく「あなたたちが世界で一番好き」とか堂々と話してくれて、情熱の国だなと感じました。

三品 街でもいろいろ楽しみました。30時間かけてブラジルに着いてすぐ、シュラスコを食べに行ったんです。串刺しになった大きい肉を店員さんが持って、すごい勢いでやって来て。「食べる?」みたいに勝手に肉を切り始めて(笑)、お皿に乗せてくれました。

松田美里 店員さんがみんな小走りなんです。日本のお店で走るところは見ませんよね。向こうの媒体さんに取材していただいたとき、逆に「ブラジルではよくあるんですか?」と聞いたら、よくあるということでした。

小玉梨々華 私服でスーパーに行ったりしても、たぶん日本人が珍しくて、よく話し掛けてもらいました。わーすたを知らずに「写真を撮ろう」と言われることが本当に多くて。

三品 言われるたびに写真を撮って、私たちもついでに撮ってもらって。

小玉 SNSに上げられない写真が、たくさん増えました(笑)。

曲を詰め込み暑さも気合いで乗り切って

――この夏はその後も、フェスにツアーに盛り上がっていますが、猛暑のステージの対策はしていますか?

三品 特にしてなくて、スタッフさんが頑張ってくれています。ステージが終わったら、迅速に風を送ってくれたり、冷たいものを渡してくれたり。ライブ中はどうしようもないですからね。でも、ネッククーラーはすごくいいです。

廣川 本番前に1回体を涼しくしておこうと、衣装の上からかける冷感スプレーを使ってみたら、若干汗をかく量が減りました。対バンやフェスだと、MCより1曲でも多く観てもらったほうが楽しいかなと、詰め込むことが多くて。例年と暑さが違いすぎて、限界を感じることもありますけど、気合いで乗り切っています。

三品 意地でもね。

松田 私は毎年、夏は干からびてますけど(笑)、最近はおかしいくらいの量の男梅シートを舐めていて。それで塩分が取れて、大丈夫みたいです。

三品瑠香(みしな・るか) 2001年3月17日生まれ、愛知県出身
三品瑠香(みしな・るか) 2001年3月17日生まれ、愛知県出身

乙女の気持ちが自然に歌に乗りました

――『夏恋ジレンマ』は乙女チックな曲ですね。

廣川 作詞の柳川陽香さんは女性で初めての方で、本当にド直球な恋愛ソングになりました。

松田 曲を聴きながら歌詞を読んだとき、私がよく読む少女マンガの主人公のような、真っすぐで弾けた女の子が思い浮かびました。<素直になれたら今すぐに会いたいけど>とか、思っているままを言葉にしていて。最後に<君が好きだ>と言っちゃったり、すごくかわいいです。

――相手のタイプを聞きながら<私らしさを磨いた>というのも、少女マンガのヒロインっぽいですね。

松田 信念があるのもいいなと思います。曖昧な態度を取られて振り回されているのも想像できて、キュンキュンしながら曲を覚えました。

廣川 主人公の気持ちが憑依する部分と、物語を読む感じの部分が、自分の中で住み分けされています。サビが「好き」から始まるのはキュンとしますし、<涙が出るほどに 今 君に恋してる>って相当なものですよね。そういうところは乙女の気持ちが自然と歌に乗る感覚がありました。全体を通して、恋を楽しんでいる感じが幸せな気分にさせてくれます。

松田美里(まつだ・みり) 1999年8月2日生まれ、広島県出身
松田美里(まつだ・みり) 1999年8月2日生まれ、広島県出身

人の言葉に一喜一憂したくないです

――曖昧な相手に振り回されることも含めて、恋が楽しいんですかね?

廣川 この子はそれも楽しそうですね。だから、好きと伝えるか伝えないか、迷っている部分もあって。ひと夏の恋、という感じがします。

小玉 私は曖昧なのはイヤですね(笑)。さり気なくメッセージを伝え続けているのに、何を考えているのかわからない態度はダメだと思います。

三品 私も絶対イヤ。人の言葉に一喜一憂したくないので、そういう人とは関わりたくありません(笑)。

廣川 酷評されてる(笑)。

小玉 でも、この子はすごく楽しんでいて。片想いで切ないはずなのに、こんなに恋をキラキラ描いているのが、夏っぽくていいなと思います。

――レコーディングでは、かわいいトーンも意識しました?

三品 2番の<カフェオレみたいに>は、メロディや音の雰囲気にも合わせて、かわいくしたかったです。私はソロパートでかわいらしいところが、あまりないので(笑)。ここは「カフェオレ、ンみたいに」と歌うことにこだわりがあって、何回も録ったんですけど、ディレクターさんには私がなぜやり直しているのか、伝わってなかったです(笑)。

――サビでファルセットが入るのは、瑠香さんの得意なところ?

三品 「ここだけ高くてごめんね」と言われました。1サビ、2サビ、ラスサビで歌詞のシチュエーションが変わって、歌い分けもしたので聴き比べてください。

ピュアな自分が出てくるように

廣川 1曲の中で、かわいい部分、さわやかな部分、疾走感のある部分とあって、私も歌い分けはかなり意識しました。サビの<こんなキモチ はじめて知ったの>では「ピュアな自分、出てこい」みたいな。いつもピュアなつもりですけど(笑)、この1行はすごく印象的でグッと来るので、曲の世界観が出たらいいなと。夏の景色や空気も感じながら、明るく歌ったレコーディングでした。

小玉 1番の<カフェオレみたいに>は私もかわいく歌いました。ここは振付もすごくかわいくて。私が真ん中にいて、3人が周りで手を繋いで回っていて、カップのカフェオレになった気分(笑)。ライブでも楽しく歌えます。

松田 私も録り直しをさせてもらうことが多いです。「こういうふうに歌いたいんですけど、ちょっとうまくできなくて」とディレクターさんに言いながら、しつこく歌わせていただいてます。

廣川 それで言うと、私は委ねる部分が多いです。さっき言った<はじめて知ったの>だと「た、の」の置き方とか、自分の中でこだわりはあって。でも、「ここで切ってほしい」と指示されたら、言われた通りに歌います。昔はすべてに応えてはいませんでしたけど、あとで冷静に聴くと、言われた歌い方のほうが心地良く録れていることが多かったんです。人を信じてみよう、という時期に今は入りました。

小玉梨々華(こだま・りりか) 2000年10月1日生まれ、北海道出身
小玉梨々華(こだま・りりか) 2000年10月1日生まれ、北海道出身

ネックレスを付けられてニマニマしました

――MVのドラマパートでも、恋っぽい設定があったんですか?

廣川 メンバーそれぞれが誰かに恋をしていて、全員が片想いというストーリーになっています。

――美里さんは瑠香さんにネックレスを付けられていて。

松田 好きな人にネックレスを付けてもらっている妄想をして、ニマニマしちゃいました(笑)。乙女ゲームが好きなので、キュンキュンしている表現は楽しんだのと、瑠香がめっちゃイケメンなんです(笑)。私が自分でネックレスを付けられなくてイジイジしているところに、「貸して」と付けてくれる。MVではそれぞれの性格が反映されて、瑠香はできないことをやってくれる立ち位置によくなるんです。あの逆だと、想像できませんでした。

――瑠香さんはイケメンっぽく演じたんですか?

三品 してません。私はやり辛いなと思っていました(笑)。10年も同じ距離感でいるのに、突然そんなことをするように言われて。美里はそれなりに乙女な顔をするから(笑)、楽しそうだなと見ていました。

危うく恋に落ちるところでした(笑)

――梨々華さんは美里さんの寝顔を見つめていました。

小玉 ガン見しました(笑)。私は近い距離で人の顔を見ることが結構あって、不自然ではなかったです。美里は最初、口がちょっと開いていて(笑)。

松田 本当に寝ていました(笑)。

小玉 スタッフさんに注意されて、かわいい寝顔になったので、私も恋した表情で行けました。

――瑠香さんは奈々聖さんの耳元で何かささやいていて。

三品 「フーッ」と言ってました(笑)。

廣川 感情が揺れるくらいの吐息で、危うく恋に落ちるところでした(笑)。序盤でストーリーが変わりそうで、危なかったです。

三品 いやいや、吐息は入れてないから。音として「フーッ」と言ったんです。

催眠術に掛かったときの気持ちが降りてきて

――奈々聖さんは梨々華さんと、ひとつのドリンクを一緒に飲んでいます。

廣川 普通にテレました(笑)。私は昔、番組で梨々華を好きになる催眠術に掛かったんです。梨々華を本当に好きな気持ちになって。そのときの感情が、若干降りてきました(笑)。

三品 一度覚えた感情は残っているよね。

廣川 「エッ、また恋してる?」みたいな。いろいろな感情がこみ上げてきたんです。「あのときの想いが叶って、今、同じドリンクを飲めてる」とか。それでもう1回、好きになっちゃいました(笑)。

小玉 知らなかった。私はただ「ドリンクおいしいな」と思いながら、奈々聖の顔を見ていました。

三品 温度差がすごい(笑)。

廣川 片想いだからね。

――演技もしていたわけですよね?

廣川 女の子に対して恋愛感情を抱くのは、私には難しいです。けど、いざ監督に「ハイ、好きになってください」と言われたら、「よし、気持ちを作ろう」と10秒くらいで好きになれました。私ってチョロいなと思います(笑)。

――女優体質なのか、催眠術的なものにかかりやすいのか。

廣川 監督のクラップでもイケますね(笑)。

廣川奈々聖(ひろかわ・ななせ) 1999年5月12日生まれ、福岡県出身
廣川奈々聖(ひろかわ・ななせ) 1999年5月12日生まれ、福岡県出身

くっつきたいんじゃなくて触りたい

――MVのシーンのように、メンバー同士で手を繋ぐことはありますか?

三品 そういう女の子もいますけど、私たちはしません。

松田 たまたま体が触れることはあっても、くっつくことはないです。梨々華はたまにバグってますけど(笑)。

小玉 私はくっつきたいんじゃなくて、触りたいんです。いい意味で。

三品 いい意味も悪い意味もないから(笑)。

小玉 すれ違いざまに何もしないのは、ちょっとイヤじゃないですか。それで腕とかお尻とか、たまに触っています。

廣川 何を求めているの(笑)?

松田 梨々華が触ってくるから、私も梨々華に触ると嫌がるんです(笑)。「ビックリした!」って迷惑そうに言って。

小玉 急に来るのはビックリするから、やめてほしい(笑)。

カタカナが言えなくて、おばあちゃんみたいで

――Xでは、美里さんが梨々華さんのことを「言動がおばあちゃんみたい」と言ってる、とのポストがありました。

松田 よくわからない言葉が出てくると、ゆっくり復唱するんです。

三品 カタカナに弱いよね。スピリチュアルの話題で盛り上がっていたとき、言えなくて「す、ぴ、り、ちゅ、あ、る?」になったり(笑)。

小玉 噛まずに会話したくて、ゆっくり言っていたら、言えないのがバレました(笑)。

廣川 今日もタイムラプスのことを「た、い、む、ぷ、ら、す?」とゆっくり言って、さらに間違えてました(笑)。

松田 1回言っても覚えてないから(笑)。

三品 もう1回言うときも、「た、い、む、ぷ、ら……?」って(笑)。

松田 「ラプスだよ!」という。最初におかしいと思ったのは、オンラインゲームをしていたとき、「これ、いん、たー、ねっ、とでやるの?」とゆっくり言ってきて(笑)。

――インターネットすら言えない(笑)。

小玉 そんなにゆっくりだった?

松田 ゆっくりで、しかも大きい声で言うから、おばあちゃん過ぎて(笑)。

廣川 実家に来たかと思った(笑)。こんな話がYahoo!ニュースに載るんですか?

小玉 載せなくてもいいです(笑)。

松田 全部載せてください(笑)。

砂の上で踊るのはキツかったです

――MVの話に戻ると、最後に夕暮れで手を繋いで微笑み合っていました。

三品 そこに戻るんですね(笑)。「キャッ!」みたいな手の繋ぎ方でした。

小玉 海辺ではしゃいでいるところは、わりと素です。みんな水を掛けたりしてくるので、楽しくなってしまって。演技でなくて、はしゃいでいるところも見られると思います。

――キラキラした海辺で踊るのも気持ち良かったですか?

三品 いえ、大変でした。砂の上で踊るのはキツいんです。足を持っていかれるし、埋まるし。足場がどんどん柔らかくなるから、一度踊ったら、みんなどいて、スタッフさんが均してくれて、また入って。時間もかかったし、体力も奪われました。

廣川 バミリがないから、代わりに白い貝殻を白い砂浜に置いて、よく見えなかったり(笑)。たぶん監督さんは、ダンスシーンをもうちょっと使う想定だったと思います。

三品 フルで撮れなかったから。

小玉 4人ともしっかり踊れている場面は、意外と少なくて。

廣川 足を砂に持っていかれて、倒れたりもしたので。でも、頑張りました。

――美里さんは<勘違い?>のところでウインクをしています。

松田 振付の方に言われて、やりました。最初の頃は、ライブで歌いながら指定の一瞬でウインクすることができなくて、不発だったりもしていて(笑)。最近ようやく慣れて、できるようになりました。

――今はお客さんを落としているんですか?

松田 落ちている感覚はないです(笑)。毎回動画を撮ってくれているファンの方がいて、ウインクの成長記録を作っているところです。

長いウィスパーで新しい風を吹かそうと

――カップリングの『君とtea for two』はフレンチ路線。これまでもありましたが、皆さんの好みでもあるんですか?

廣川 かわいいに振った曲を作ってもらいたい、というのはありました。作詞が園田(健太郎)さん、作・編曲が岸田(勇気)さん。いつもお願いしているお2人で、わーすたらしさを全面的に出してもらいました。サビがキャッチーで、かわいい私たちを見てもらいつつ、オシャレさもあって。他のアイドルさんにはなかなかないテイストの楽曲だと思います。

――2Aが梨々華さんのウィスパーのパートになっています。

小玉 そこは最初から私と決まっていたんですけど、こういうのをやったことがなくて。しかも長い尺をいただいて、曲としてもこんなにウィスパーが入ることがなかったので、新しい風を吹かそうと頑張りました。

――練習もかなりしたんですか?

小玉 事前にレッスンをして、自分なりに完成させて、レコーディングでディレクターさんと話し合いながら作った感じです。「しっとりと息多めに」とか細かくオーダーしてくださったので、やりやすかったです。

息だけで歌詞も伝えるのは難しくて

――特に意識したこともありました?

小玉 自分でかわいく明るめに歌ったつもりでも、声が意外と低くて、かわいく聞こえないことに気づきました。OKテイクは私の中ではすごく高くて、自分が歌っているように聞こえないくらい、声を変えたんです。それがかわいいとOKをもらえました。本当にたくさん録らせていただいて、うまくいかなければやり直して、数で勝負しました。

――頭を抱えるほど悩んだりはしませんでした?

小玉 そこまではないですけど、ウィスパーのあと、声を使わず息だけで歌うのが難しかったです。声がちょっと乗っちゃったり、声は使わずに歌詞はしっかり伝えないといけなくて、何回も録りました。得意技が増えました。

――他のメンバーの評判はいかかですか?

三品 めっちゃいいです。

廣川 かわいい。

松田 梨々華の声質、声色は唯一無二で、私は『大志を抱け!カルビアンビシャス!』の<お肉 焼いちゃって>も梨々華しかできないと思っていて。この2Aもポンとウィスパーが出てきて、急展開みたいな楽しみ方もできて新鮮です。

楽しく妄想してたら時間が過ぎそう

――デートで待ちぼうけをしている歌ですが、あまり怒ってないようですね。

松田 「まだかな」と待っていて。

三品 ずっとご機嫌。

――皆さんもそういうタイプですか?

廣川 結構待てちゃうかもしれません。

三品 すいません。私は待たせる側なので(笑)。時間通りに行けなくて、謝ってばかりです。

――何分くらい遅れるんですか?

三品 10分くらいかな。でも、自分が待つのはイヤなので(笑)、人を待たせないほうがいいです。

――この詞の彼みたいに、やっと来たら<一ミリの悪気もない顔してるんだ>みたいなことは?

三品 これはダメですね(笑)。私はめちゃくちゃ謝ります。

廣川 でも、この女の子は妄想して楽しげだから、それだけで時間が過ぎていきそう。

膝の上に乗ってきて、そのまま座られて

――その妄想の中で<膝の上で優しく微笑んだ私>というのもあります。

松田 甘えん坊ですね。

三品 顔の向きはどっちなんだろう(笑)。

小玉 私は美里にめっちゃ膝に乗られます。これはクレームなんですけど(笑)、楽屋でいっぱいイスがあって、私が1人で座っていたら、美里は携帯をいじりながら、普通に「よいしょ」って膝の上に座ってくるんです。普通は「いやいや」となって、すぐどくのに、そのままずっと膝の上にいるんです(笑)。

松田 だって、「いやいや」とも言われないから。

廣川 お互い合意のもとに(笑)?

小玉 私は「エッ?」とは言うんです。でも、「まあ、いいか」となって(笑)。

――美里さんは梨々華さんの膝の上が心地良いんですか?

松田 と言うか、部屋に入って奥の席に座りたがるのが私と梨々華なんです。だから、カブってしまって。

小玉 ふざけているわけじゃなくて、座る席が重なっちゃった、くらいなんだ。

廣川 それでも1コズレればいいのに。絶対おかしい(笑)。

――逆に、美里さんが座っているうえに、梨々華さんが乗ってくることは?

松田 あります。

小玉 あったっけ?

松田 私も乗られて、ふざけているのかなと思った(笑)。

廣川 同じなんだ(笑)。

松田 私たちは同じ性質で、気にしないんだと思います。

――瑠香さんが膝に乗られたら?

三品 落としますね(笑)。

家で母と豆を選んでコーヒーを淹れてます

――カフェが舞台の歌で、カフェラテやカプチーノが出てきます。皆さんが定番で頼むものはありますか?

廣川 最近カフェモカがブームです。大人にはなってきたけど、やっぱり甘いものが飲みたいときにちょうど良くて。ドトールのカフェモカが一番好きです。

三品 私はカフェラテかホットコーヒーの2択です。スイーツと一緒に飲むときは、コーヒーでお砂糖は入れません。

松田 家でよく母と豆選びをして、コーヒーを淹れてます。何年か前の母の日にコーヒーメーカーをプレゼントしてから、2人でハマっていて。新しい豆を買って、ワクワクして淹れている母を見て、使ってくれて嬉しいのと、かわいいなと思ったんです。それで、私もコーヒーをどんどん好きになりました。最近だと、ハチミツの味が入っている豆を見つけて、ミルクだけを加えたカフェオレを家で作っています。甘ったるさが残らないんですよね。それを飲みながらゲームをしたり、お仕事の絵を描いたりする時間が本当に好きです。

小玉 私は甘いのが好きなので、美里と似ていて、ハチミツが入っているラテとかを飲みます。普通にカフェラテも好きですけど、飲み物にはハチミツやキャラメルを入れたくなります。

ライブハウスを経て大きい会場で違う私たちを

――開催中の夏恋ツアーでは、2019年までの曲と2020年からの曲で構成する2パターンの公演にしたり、ツアー衣装に過去の衣装のモチーフを詰めていたり。来年3月の10周年に向けた流れになっているようですね。

三品 10年やってきたから、できることです。それを面白く昇華させていけたら。

――この形のツアーだと、曲数も単純にいつもの倍になると思いますが、昔の曲も体と頭に入っていたんですか?

廣川 そうですね。でも、普段やらない曲もセットリストに入ってきて、振り起こしも若干ありました。10都市も回るので、毎回新鮮さを感じられたり変化があるほうが、こっちも楽しいし、お客さんを楽しませられるかなと思います。

――10周年を迎えるに当たっても守りに入るのでなく、より上がっていくんですよね?

廣川 どれくらいのお客さんを集められるか、どこまで大きい会場でライブをできるかが、今の自分たちのわかりやすい指標だと思います。そこは常に上を目指さないといけなくて、下がれば悔しいです。コロナ禍があって集客が戻った今だからこそ、何も言い訳にしたくなくて。今回のライブハウスツアーでも、地方で絶対来てもらえる私たちでいたいし、心を鷲掴みにしたいと思っています。

松田 私の出身地の広島と梨々華の出身地の北海道でワンマンをやるのは、6年ぶりなんです。長いこと会えなかった人たちにライブを届けられるのは嬉しいです。

小玉 どの地方も大切ですけど、地元には特別な想いがあります。北海道で待ってくれていた人もたくさんいるので、期待以上のライブをしたいのと、実家だと思って(笑)、伸び伸びやりたいと思います。

三品 長くやれていることに感謝したい機会が、本当に増えていて。だからこそ、私たちを好きでいてくれる人たちに、いい気持ちで観てもらえる時間を提供したいです。

廣川 ライブハウスだから生まれる熱量はあると思います。このツアーを経て大きい会場に立ったとき、また違う私たちを観てもらえたら一番いいですね。

わーすた

avexのアイドル専門レーベル「iDOL Street」から、2015年3月に結成。英語表記は「The World Standard」で世界に照準を合わせて活動。デジタルネイティブ世代アイドルとして、SNSとリアルの活動を通じて、海外にKAWAIIジャパンアイドルカルチャーを発信する。2016年5月に1stアルバム『The World Standard』でメジャーデビュー。同年9月に1stシングル『完全なるアイドル』を発売。

公式HP

『夏恋ジレンマ』

発売中

CD+Blu-ray 2500円(税込)
CD+Blu-ray 2500円(税込)

CD only 1300円(税込)
CD only 1300円(税込)

わーすた夏恋ツアー2024

8月31日 HEAVEN’S ROCKさいたま新都心

9月1日 仙台darwin

9月16日 札幌PLANT

9月22日 甲府CONVICTION 

9月29日 神田スクエアホール 

芸能ライター/編集者

埼玉県朝霞市出身。オリコンで雑誌『weekly oricon』、『月刊De-view』編集部などを経てフリーライター&編集者に。女優、アイドル、声優のインタビューや評論をエンタメサイトや雑誌で執筆中。監修本に『アイドル冬の時代 今こそ振り返るその光と影』『女性声優アーティストディスクガイド』(シンコーミュージック刊)など。取材・執筆の『井上喜久子17才です「おいおい!」』、『勝平大百科 50キャラで見る僕の声優史』、『90歳現役声優 元気をつくる「声」の話』(イマジカインフォス刊)が発売中。

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