ラストチャンス！ GW旅行をいま予約する「超裏ワザ」を専門家が解説

とらべるじゃーな！

穴場ずらし旅、愛好家

5/2(木) 12:09

関東圏の穴場ずらし旅の愛好家、とらべるじゃーな！です。GW直前の穴場旅アドバイザーとして、2023年の日本テレビに続き、今年もTBSのひるおび！に登場しました。

GWは家にいようと思ったけど、天気も良くやっぱりどこかに出かけたくなった、急に休みが確定したという方のために、実際に筆者がGW旅行をいま予約するならどういう方法を取るか、現実的な「裏ワザ」をご紹介します。

客室の供給過多となるスキー場の観光地は狙える

もし筆者なら、まず初めに試みるのが、スキー場に隣接した観光地へのプランです。

スキーシーズンに合わせ、大量の客室を有する大旅館や大型ホテルが存在しており、GWでも一流どころが空いていることがあります。関東周辺を例に取れば、万座温泉、野沢温泉、越後湯沢温泉、赤倉温泉などが候補です。

万座温泉は、標高1800ｍに立地する白濁した硫黄泉の名湯です。おすすめしたいのは、露天風呂が素晴らしい万座プリンスホテル。記事執筆時（５月２日朝11時）にはまだ空室がありました。

スキーブームの頃から稼働していたホテルのため、客室数にゆとりがあるのです。ただし周辺はコンビニや飲食店などはなく、火山性の湯畑や自然が広がっている静かな場所です。

スキーブームに合わせた大型の宿が多い場所と言えば越後湯沢温泉。

写真の湯沢東映ホテルは、記事執筆時（５月２日朝11時）にはまだ空室がありました。東映映画の最盛期に勢いで作った大型ホテル（スタッフ談）で、大浴場や露天風呂は、仮に団体が複数入っても耐えうる巨大なものです。

越後湯沢はスキー場ですが、春以降もロープウェイが運行し、春には新緑と残雪の組み合わせの景色が見られます。夜の温泉街も風情があります。

このほか、越後湯沢駅から南に２駅の郊外に立地するエンゼルグランディア越後中里は、緑豊かで静かな環境に囲まれた、リゾートマンション風の大型ホテル。大浴場・露天風呂も完備しています。記事執筆時（５月２日朝11時）にはまだ空室がありました。

交通手段はどう攻略？実はまだ取れる新幹線の指定席

仮に宿が確保できたとしても、問題は交通手段。新幹線や主要特急の指定席は、連日満席のイメージで報道されることもあります。

しかし実際には、GWのピークでも15時過ぎに大都市を出る新幹線は意外に空席があります。

確かに観光時間は短くなりますが、混雑がピークのターミナル駅で苦労せず、ゆっくりとランチを取ってから出発するのも良いものです。ランチも含めての旅行と考えると楽しめます。

また、東京出発の方なら、観光客の比較的少ない上越新幹線は、午前に出る便でもグリーン車なら空いていることがあります。

列車の座席の問題は、報道から受ける終日満席イメージは必ずしも正確でなく、「午後から夕方発の指定席を狙う」でほぼクリアできることが多いです。

新幹線の各駅停車タイプや普通列車のグリーン車も狙い目

スケジュールの都合で、どうしても午前発に乗らなければならない場合、こだま号、あさま号（一部通過駅あり）、なすの号、たにがわ号、つばめ号、つるぎ号などの、各駅停車タイプはやや混雑が緩和します。

通常自由席が設けられており、東京駅など始発駅でかなり早めに並べば、席を確保できることがあります。

例えば越後湯沢温泉に向かうとして、行きは夕方の指定席を取れたが、帰りが取れないというような場合、ガーラ湯沢駅始発のたにがわ号は、越後湯沢駅での着席は少し早めに並べば十分可能です。

また、JRの普通列車の一部に連結されている、比較的安価で利用できるグリーン車も狙い目です。

例えば、高崎から熱海まで直通の普通列車があります。GWは、東京駅ではグリーン車（自由席）は満席の可能性がありますので、なるべく高崎駅寄りから乗るのがおすすめです。

なお、伊豆方面から帰宅する場合、夕方以降に３本運転される、伊東始発の上野東京ライン直通の普通列車のグリーン車に伊東駅で乗ると、着席はかなり容易です。

列車の狙い方（まとめ）
（１）大都市を午後から夕方に出発する新幹線の指定席を狙う
（２）観光地（地方）を午前に出発する新幹線の指定席を狙う
（３）こだま号やあさま号、なすの号、たにがわ号、つばめ号、つるぎ号などの、各駅停車タイプの自由席に始発駅で並んで乗車
（４）普通列車のグリーン車に、なるべく始発に近い駅で乗車。