100円稼ぐのに1万5546円!約10億の大赤字、JR久留里線で出かけよう
関東圏のエモ静ずらし旅の愛好家、とらべるじゃーな!(記事一覧/twitter/Instagram)です。
今日は、100円稼ぐのに1万5546円(2019年度、JR東日本)かかることが先日公表された、千葉県のJR久留里線のご紹介です。
※数値は、久留里~上総亀山の区間。
※久留里線全線では、約10億7千万円の赤字となっています(2020年度、朝日)。
久留里線の旅は、千葉県の木更津駅からスタート。木更津は、海運で江戸と結びつき、江戸時代には房総半島の生活や文化の中心地でした。
ブラタモリ木更津編(とらべるじゃーな!)で紹介されました。
いまでも、千葉県で13番目に人口が多い市町村です(令和4年7月1日現在、千葉県庁)。ほんとうに久留里線(久留里~上総亀山の区間)は、100円稼ぐのに1万5546円かかる、約10億の大赤字(全線)路線なのでしょうか?
久留里線の車両が入る車庫です。新しい車両が多く、電車にも見えますが、実はディーゼルカーです!
昼間の時間帯のせいか、1両で登場! しかし、久留里線の木更津~久留里の区間は、それなりに人口が多く、久留里に高校があることもあり、朝や夕方以降の列車は混んでいます。
下郡駅から徒歩すぐの道の駅・うまくたの里は、ランチが人気で、行列ができるほどです(Yahoo!地図)。なぜ、久留里線は、大赤字になっているのでしょう?
久留里駅に到着。道の駅・うまくたの里がある下郡駅と並び、ぜひ途中下車したい駅です。
久留里線は、実はこの久留里駅を境に、全く別の顔を見せます。木更津~久留里のあいだは、1時間に1本程度の運行。それでも、100円稼ぐのに1200円を要し、結構な赤字です(2019年度)。
しかし、久留里から先は、朝8時台の列車を逃すと14時ごろまで便がない、超閑散区間! 100円稼ぐのに1万5546円かかるのは、2019年では、JR東日本でもワースト記録。全国でも有数のローカル線です。
(※列車の時刻は、2022年8月現在)
久留里駅から徒歩30分ほどで、小さな山城、久留里城につきます。ほとんど人が来ない観光地で、エモ静ずらし旅には打ってつけです(地図)。
紅葉シーズンに行ったときも、閑散としていました。
久留里城には、土塁など中世の遺構も残され、尾根上にも関わらず水が湧いています。興味がある方は、ぜひYahoo!検索等で調べてみてください。
お城とは反対方向になりますが、くるり庵は、長瀬智也さんが、亀山湖(久留里線終点の上総亀山駅近く)へ行く途中に、バス釣り仲間と訪ねる店です(地図)。
長瀬智也さんが注文するのは、カレーうどんとちくわ天です。
(※久留里駅周辺では、古い食堂である喜楽飯店の黄色い担々麺も名物)
また、房総半島の中央部に降った雨が、地層でろ過されて湧く、千葉県有数の名水のふるさとでもあり、町なかにある湧き水(井戸)や酒造も、観光スポットです。
日本地下水学会調査によると、1000~1万年前に清澄・三石山系に降った雨が、地中を移動し、湧いているとのこと。
久留里駅周辺の観光を済ませ、いよいよ、100円稼ぐのに1万5546円かかる久留里~上総亀山の超閑散区間に乗車!
終点の上総亀山駅は、さいはての終着駅特有の車止めがあり、千葉県とは思えない場所です。
そして上総亀山駅からオンデマンドタクシー(予約制、一律500円、2022年8月現在)で向かうのが、インスタ映えすると人気になった濃溝(のうみぞ)の滝!
紅葉の時期も素晴らしいです!
立ち寄り湯も素晴らしいです。
濃溝の滝は、アクセスが難しい場所ですが、【濃溝の滝】亀岩の洞窟に電車(クルマなし)でアクセスしました!(とらべるじゃーな!)をご覧ください。ブラタモリ日本の温泉スペシャル(とらべるじゃーな!)で紹介された、珍しい黒湯(チョコレート色のお湯)がある、亀山温泉も紹介してあります。
100円稼ぐのに1万5546円かかる、久留里線のさいはて区間。紹介してきたように、ぜひ存続してほしい路線です。ぜひ右下のいいねボタンで、応援をお願いいたします。