《横浜》横浜市最後の渓谷と、森に喰われそうな柱に感激!
関東圏の穴場ずらし旅の愛好家、とらべるじゃーな!(記事一覧/twitter/Instagram)です。
知る人ぞ知る、横浜市に残された最後の渓谷が、陣ケ下(じんがした)渓谷。
おすすめは、横須賀線・湘南新宿ラインの東戸塚駅から、バスで出発するルートです。
東戸塚駅西口からバス(2番のりば、二俣川駅南口行き)で約10分、環2市沢下町で降ります。
バスの進行方向に4分ほど歩くと、陣ケ下渓谷公園の入口に着きます。
こちらは、金属製のバイク止めの方の道へ進みます。
横浜市内とは思えない、うっそうとした森の中を進みます!
「渓谷」の表示に従って進むと、いつしか足元は、山道のようになります。
比較的ぬかるみにくい土質ですが、雨の後は、運動靴が無難です。
階段を降りると、横浜市最後の渓谷に到着!
上は、よくある写真のアングル。長野県などの本格的な渓谷に慣れていると、ちょっと物足らないかも知れません(クルマの音もかすかに聞こえます)。
しかし、このカットだと、どうでしょうか?! 水は澄み、付近では蛍も放たれています。
訪問2回目にして、ようやくこのアングルを発見しました。渓流を渡るように飛び石が置いてありますので、そこにしゃがんで撮影してみてください。(滑ったり、カメラを落下させたりにご注意ください)
「横浜市最後の渓谷」は、前菜に過ぎません。このあと、メインディッシュ、豪華デザートが出てきます!
流水量が少ない日には、渓谷を反対側に渡って「保育園口」をめざし、歩道に出たら左へ。渡らない場合は、公園入口に戻り、初めに乗ったバスの進行方向に、側道を歩きます。
すると、写真のような巨大な橋に出ます。木々を上から眺める景色は、ほかではめったに見ることができません!
相鉄線沿線の住宅地が、眼下に開けます。横須賀線・湘南新宿ラインの東戸塚駅から、相鉄線の上星川駅をめざすのが、ルートの全容です。(Yahoo!地図)
高度が下がってきたら、この階段を下に。ここを降りないと、メインディッシュは通過となってしまいます!
こちらが、本日のエモ静ずらし旅のメインディッシュ!
この陣ヶ下高架橋は、横浜ベイブリッジなど、いくつもの名橋をデザインした大野美代子さんの設計で知られています。陣ケ下渓谷の自然を守るために建設された巨大な橋で、木に光が届くよう、中央部が開口しています。
圧巻の造形美です!
自然になじむよう、木目のデザイン。
正確には分かりませんが、コンクリート製だとすると、原料は石灰岩で、もともとは南国のサンゴや貝類です。自然になじむのも不思議ではないかも?
数百年後には、森と同化してしまっているかも知れません!
来た道を引き返し、陣ヶ下高架橋の階段を登らずに歩くと、帷子(かたびら)川に出会います。さきほどの柱を背に右手に、川沿いを歩きます。
川沿いも絵になる場所があり、静かなお寺も見つかります。
行きにバスを降りた辺りを水源とする、陣ケ下渓谷が合流するのが、帷子(かたびら)川。水源から、川を下って来る小さな旅となります。
水源は、正確には①保土ヶ谷高校わきの遊水池、②水道局西谷浄水場から出るろ過された水、③川島町の地下水、④市沢町、左近山の雨水、となります。立地上、①がいちばん、見学しやすいです。
川沿いを歩くと、上星川駅に到着し、駅前に温泉施設があります。東海道五十三次の保土ヶ谷宿をイメージした施設で、小さな旅の締めくくりにちょうど良いです。
人気の温泉施設で、平日でも夕方には混み始めます。ゆっくり食事をとりたいなら、夕方には到着し、早めに済ませたいところです。
満天の湯の食事処は、なんと有名温泉施設のテルマー湯(新宿区)と同じ業者の運営!
旅館のような、かご料理もあり、1泊の温泉旅行の気分です。
いなり寿司がおすすめ。
なお、満天の湯やテルマー湯の食事処は、有名うどん店「つるとんたん」と同グループ。満天の湯では、明太子うどんに人気があります。
温泉施設から出た頃には、夕焼けが広がっていました。
モデルコース(温泉滞在時間を除くと、写真を撮りながら1時間20分程度)
東戸塚駅(相鉄バス10分)環2市沢下町(徒歩4分)陣ヶ下渓谷公園入口(徒歩7分)陣ヶ下渓谷(徒歩5分)保育園口(徒歩5分)階段(徒歩3分)陣ヶ下高架橋直下(徒歩15分)満天の湯(上星川駅前)
歩く時間の合計 約49分(Yahoo!地図)
このほかの関東圏の日帰り旅(穴場ずらし旅)は、関東 日帰り電車旅行「自然や田舎で癒される!」28選(とらべるじゃーな!)をご覧ください。