千葉・鴨川のご当地グルメ「おらが丼」!老舗鮮魚店直営のカネシチ水産はまご茶漬け
千葉県の南房に位置する鴨川には、鴨川の食材を使用したご当地グルメ「おらが丼」があります。食べられるお店はなんと34店舗!それぞれ工夫を凝らした、オリジナルの「おらが丼」が味わえます。今回は鴨川の地魚専門店が運営しているカネシチ水産の「おらが丼」を紹介します。
地元民にも人気のカネシチ水産
鴨川港や江見港で水揚げされた地魚を中心に、旬の鮮魚や加工品を取り扱っているカネシチ水産。現在の店主は三代目で、観光客だけでなく、地元の人も利用する昔ながらの魚屋さん。
入口を入ると、朝水揚げされたばかりの新鮮な魚が並んでいます。
捌いた魚もあるので、家での夕ご飯用に購入するのもおすすめ。私は480円のカジキマグロのトロぶつ切りを買って帰りましたが、スーパーのお刺身とは全然違う、とろける食感に1パックしか買ってこなかったことを激しく後悔!カジキマグロがこんなにおいしいなんて!
ヒラメやブリは、1柵が大きいので買うのをためらってしまったのですが、ここのお刺身ならきっと買って帰っても全部食べられたと思います。次回は絶対買ってこなければ!
自家製のイカの塩辛も生臭さがなく、イカの旨味がたっぷりでした。柚子風味の塩辛を購入したので、濃厚なのに、後味はさっぱり!これは夕食と翌日の朝食で完食しちゃいました。次はもっとたくさん買ってこなければ。
ランチタイムは大人気の食堂
鮮魚売り場の奥に食堂があります。私は11時に少し早いお昼ご飯として利用。朝の9時から営業しているので、ちょっと遅めの朝ご飯としても良さそうです。お昼前には、かなり混雑してきていました。
おすすめはお刺身定食のようでしたが、鴨川に来たからには「おらが丼」でしょう。
鴨川の方言で“我が家”のことをいう“おらが”。鴨川の新鮮な食材を使用した丼が「おらが丼」です。海に面しているので新鮮な海鮮を使った丼が多いですが、野菜や山菜、かずさ和牛の丼など、お店によってオリジナリティのある丼が揃っています。その数35種類!和風だけじゃなく洋風の「おらが丼」もあります。
おらが丼のパンフレットはこちら(PDFが開きます)⇒鴨川食べ歩き おらが丼
カネシチ水産の「おらが丼」は、魚のヅケにお茶をかけてお茶漬けにして食べる、漁師めしのまご茶漬け。
こちらの言葉で「まごまご」というのは、「ぐずぐず」とか「のんびり」といったこと。忙しい漁師が短時間に、まごまごしないでさっと食べられるので「まご茶漬け」と呼ばれるようになったのだそうです。
サバが一般的だったそうですが、こちらでは旬の魚から選ぶことができます。この日は、ヒラメ・カジキマグロ・ブリ・コイチ・金目(+200円)。
私はブリで。
小鉢が2品とお漬物がセットになっています。
どちらもご飯がすすむ味。青菜は特にピリッと辛くて、食欲が刺激されます。
最初は、そのままブリのヅケをご飯と一緒に味わいました。
小さくカットされているけれど、ブリのコリコリとした食感が残っています。
こちらはコイチ。スズキ科の魚です。ブリと比べると身はやわらかめでしたが、その分ヅケ特有のねっとりとした食感を楽しむことができました。
最後はお茶をかけてまご茶漬けに。
熱で表面が白くなりますが、魚が新鮮だからか臭みはありませんでした。
「おらが丼」はたくさんの海鮮が入った華やかなものや、伊勢海老を丸ごと天ぷらにした豪華なものなどもありますが、こちらの丼はどちらかというと見た目は地味。でも、素朴で、飽きの来ない、ほっとする味でした。
「おらが丼」34店舗食べ歩きたいものです。
カネシチ水産
所在地:千葉県鴨川市 江見東真門166
TEL:04-7096-0134
営業時間:食堂 8:30~18:00 ※営業時間が変更していることもあります。
定休日:火曜日 (観光シーズンは無休)
公式ホームページ:カネシチ水産